2013年7月25日木曜日

仙台の旅



仙台にある「The White Gallery SENDAI」に作品を搬入してきた。

高尾の田舎から車に作品をつんで約6時間。大都会仙台駅からすこし離れたところにあるみどり生い茂る東照宮のすぐとなり、白で統一されたおしゃれなギャラリーがあった。

雨ふる中、搬入が始まった。
ギャラリーは通りに面していて、正面はすべてガラス張り。全てが白で統一されていて、通りすがりの人の目を引きつける。向かい側には東照宮のみどりがまぶしい。ギャラリーはカフェもかねているので、すぐ近くにあるバス停でのバスの時間待ちに立ち寄ることもできる。
う~ん、なかなかいいところにあるなあ。

去年10月にオープンしたばかりの初々しいギャラリーは、ステキなオーナーによって生まれてきた。
彼女は2011年のあの震災のとき車を運転していて、目の前に電柱が倒れてきたのだと言う。本当に寸でのところで命が救われたそうだ。あの時、ほんの数秒早かったら、彼女は今こうしていなかっただろう。

「そのとき、ニンゲンいつ死ぬかわからない!とはっきりおもったんです。それまで老後のこと考えてあれやこれやとお金をためていたんですが、そんなことをしてなんになるんだろう。いつ死ぬかわからない人生なんだもの、好きなことしようって!」

ずっと営業の仕事をしてきた彼女だったが、それをすんなりやめてしまい、このギャラリーをオープンさせたそうだ。そのときの彼女の目はとてもキラキラしてて、やまんばは感動してしまった。

営業を10年もやっていたキャリアのおかげか、人当たりがよく明るくて、よく人の言葉を聞くいいお人柄だ。それでいて芯の強い一本気なお顔をしている。東北の人は粘り強いと聞くが、こういう感じなのだろうか。台風に何でも飛ばされることの強さと明るさ(?)の高知県人とはちがう強さと明るさを持っている。
なんにせよ、ギャラリーのオーナーにぴったしだ。

その彼女があの瞬間に味わったものを、こんなすばらしい形に展開させている。この世はなんてすごいんだろう。人はなんて強いんだろう。そしてその世界におじゃまさせてもらっていることがうれしかった。

白で統一された空間の中にちょこちょこと彼女のセンスが光る。気がつかないようなところにそこはかとなく主張しない工夫がある。その空間の中で、わたしの絵が嬉しそうに踊っている。
面白い展覧会になりそうだ。

まだまだ会期中です。
ぜひぜひお近くの人はお立ち寄りください~!


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