恐怖って、この世をめちゃくちゃリアルにするんです。
先日、雪の降る日にダンナと都心に出る予定があった。その日は飲んべの日なので楽しいはずが、ある一点だけ気がかりなことが。。。
ダンナは車で都心に出ようとしていた。ノーマルタイヤで。
「状況を見て、その時決めよう」
と言う話しだったが、当日雪はどんどん降り続いた。
「こりゃ、絶対車じゃ無理だな」とおもいつつも、
「でも。。。あいつのことだから、無理やりにでも車で行こうとするかもしれない。。。」
と思いはじめたら、恐怖が止まらなくなった。
と言う話しだったが、当日雪はどんどん降り続いた。
「こりゃ、絶対車じゃ無理だな」とおもいつつも、
「でも。。。あいつのことだから、無理やりにでも車で行こうとするかもしれない。。。」
と思いはじめたら、恐怖が止まらなくなった。
日頃の非二元訓練(どんな訓練や)で、鍛えているはずの私。
恐怖のひとつや二つ、軽く乗りこなせるはず。。。。
恐怖を感じている自分にオッケーを出す。
「おお、怖いんだね。怖いって思ってるんだねー。いいよー」
すると、
「ハイ。おっしゃるとおり怖がってます。では、また怖がることにします」
と、また恐怖が襲ってくる。
いかんいかん。
そうだ。これは未来のことばかりを考えているぞ。
今だ!今にあればいーんだ。
「今!今!今~!」
と、頭で言い続ける。
そればかり言い続けて疲れてくると、
今度は高速道路でスリップして横転するイメージ、他の車に激突するイメージ、なぜか私だけ死んでしまうイメージなど、怒濤のようにイメージが襲ってくる!
ギャーーーっ!恐怖がとまんなーい!!!
カラダはメチャクチャ忙しく動き回っているのに、頭だけがまったくちがうことで恐怖を感じ暴走している。
カラダも心もヘロヘロになった。
雪道に足をとられながら歩いていると、
「あ。。。恐怖って、この世をリアルにするんだ。。。」
と、気がついた。
何の問題もないと、人は何となくほわ~んと生きてる。
ところが問題を見つけると、いきなりこの世はガッチガチにリアル感満載になるのだ。
ダンナと自分というはっきりとした分離が生まれ、車と高速道路という分離が生まれ、生と死という分離が生まれ、物質が確固とした物質としてリアルに立ち上がり、イメージまで膨らませて、臨場感ターップリになるのだ。
家に帰り着くと、車のやねに10センチほど雪が積もっていた。
「ムリムリ」と言いながら、家に入る。
ヘロヘロなカラダをコタツに滑り込ませて30分ほど寝る。
目が覚めると、なぜか作業着に着替えて、スコップをもって外に出る。
「いやいや。何やってんねん。私」
と、心は言う。
心とは裏腹に、スコップで車のまわりの雪かきをはじめた。
30分ほどで、まわりの雪かき終了。
家に入りながら、車の屋根の雪を見つける。
「いやいや。これやったら、本気で車で行くことになっちゃうでしょー」
と、ひとりツッコミをしながら、家に入る。
ヘロヘロがますますヘロヘロになって、コタツに滑り込む。
ところが、ダンナが帰るちょい前に、カラダは勝手にコタツから這い出て、倉庫からほうきを持ち出し、ちゃんちゃんこのままで、屋根の雪下ろしをしはじめる始末。。。
またコタツでカタツムリしていると、ダンナが帰って来た。
「どーすんの?」
「車で行くさー」
「はあ。。そーですか。。」
そのまま車に乗って都心に向かう。
なーんの問題もなく、スイスイ。
都心に雪などなかった。
なーんの問題もなく、スイスイ。
都心に雪などなかった。
そしてとーっても楽しい飲んべの時間を過ごし、スイスイ帰ってきましたとさ。
ちゃんちゃん。
って、あのものすごい恐怖感は、いったいなんだったんだあ~~~!
「はい。リア充、感じさせていただきました」
「はい。リア充、感じさせていただきました」
「カリスマ社長の大失敗」/MF新書表紙イラスト
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