気がつくと、ネットサーフィンしていた。
さんざん見て来た非二元の動画をまた見返している。
どこかに新たな考えをもったお人がいないか。
これも見た、
このひとも知ってる、
このひとはちょっといやだ、
このひとはここまでしかわかってない、
もっと、なにか、すとんと落ちるようなことを言ってくれる人は。。?
あ。。
クリックし続ける手が止まった。
何探しているんだろう。。
そのとき、ある動画の女性が言った。
「じっとしていられないのよ。
今ここに、ただいることがとっても居心地が悪いの。
常に、次へ次へと行こうとしている衝動があるの」
それ、わたしじゃーん。
だからクリックし続ける。
次の何か、次の発見をさがして。
これが無意味なことは百も承知だ。
外には探すものなどないと知識ですでに知っている。
外に答えなどない。
外には探すものなどないと知識ですでに知っている。
外に答えなどない。
マウスをもった手をそっと離す。カラダが何かを探して振動しているのを感じる。
椅子から立ち上がり、キッチンでインスタントコーヒーを入れた。
裸足で庭に出て、石の上に座る。
目の前にある一枚の木の葉っぱを見た。
目の前にある一枚の木の葉っぱを見た。
だめだ。
じっと見てられない。
カラダはじっとしていられない。目を一点に集中させることも出来ない。
探している。次の何かを。。。
地面に視線を落とし、全身を感じる。胸のあたりがざわざわする。
く、、、、苦痛だ。。。
それでもじっとその苦痛の中にいた。
ふと、これもエネルギーなのではないか?と気づく。
エネルギーが揺らめいている。エネルギーが波打っている。
それを私は、「衝動」ととらえた。
それを私は、「探求」ととらえた。
自我はあらゆるものに「名前」をつけた。
このエネルギーは「怒り」
このエネルギーは「悲しみ」
このエネルギーは「恐怖」
このエネルギーは「コーヒー」
このエネルギーは「椅子」
このエネルギーは「パソコン」
このエネルギーは「人間」。。。
そして、今のこのエネルギーの波に、
「探求の衝動」と名付けたのだ。。。
それに気づくと、その「衝動」は一気に冷めた。
さっきまであった落ち着かなさは消えた。
目の前の一枚の葉っぱを、静かに見ていられる私がいた。
「Mayhem & Mass」ミステリーシリーズ表紙イラスト
0 件のコメント:
コメントを投稿