畑のソラマメのさやが真っ黒になってきた。さやの中の種が熟そうとしているようだ。ふしぎなことに、そうなりはじめると、苗は自ら葉っぱを落としはじめる。最初それを見たやまんばは、
「あれ?虫に食われたんやろか」
といぶかしがった。しかしよくみると、自分でまだ青い葉っぱをぽろぽろ落としていた。養分を種の中にだけ集中させるためなのだろう。
まだ寒かった頃、レタスの苗を買って畑に降ろした。
一晩で霜にやられ、枯れてしまったが、暖かくなってから復活。青い葉っぱをつけはじめたが、一度霜にやられたからだろうか、もうとうがたち始め、花をつけようとしている。あとから買ったレタスの苗は、とうなどたっていない。
やはり最初の方は、霜で死を感じたのか、早々と子孫を残そうとしているようにみえる。
ウチの畑では、ウリ科の野菜がすぐウリハムシに食われる。コンパニオンプランツとしてネギといっしょに植えるのを聴いていたが、ちっとも効果がなかった。それで、買ってきたキュウリの苗をアサツキがわらわらはえている畝に強引につっこんだ。そしてこれでもかと言わんばかりにキュウリの苗のまわりに、刈ったアサツキをわんさか敷いた。
するとどうだ、ほぼ99%ウリハちゃんに攻撃されずに育っている。
わっはっは。
これからはカモネギならぬ、ウリネギコンビで行くか。
いろいろと忙しくて、あまり畑に行けない日々が続く。ある意味、今までよりも畑に対する力が抜けている。すると知らないあいだにすくすくと、しらっと育っている野菜たちがいた。
やはり「育つか、育たないか。どうなんだ?あん?」
と、ガン見しているよりも、
「およ?そこにいたん?」
ぐらいの気の抜きよう加減が、野菜たちの精神衛生上いいのかもしれん。
人生もそうなんだろうなあ。
「およ?そこにくるん?」
ぐらいの気楽さがいーのかもしれん。
絵:小仏川カッパ/今いそいでまス。
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