2015年4月14日火曜日

今年の畑の雑草



ここのところの雨、畑に何も入れられない。
畑から見える高尾のお山は、霧がかかっていて、山桜と若葉が見え隠れして、さながら幽玄の世界だ。
やまんばは傘をさしつつ、雨の畑をうろうろする。

毎年雑草の植生が変わっていく。
今年はハルジオンとスギナがなりをひそめた。かわりに、ヒメオドリコ草が畑一面に広がっている。こんなのははじめてだ。カラスノエンドウも少ない。代わりにスズメのエンドウが広がるが、ヒメオドリコ草とオオイヌノフグリとナズナとハコベのいきおいに押されている。
自然農のあり方だと、かなりいい土の様子。だけどこの組み合わせは、ウチの庭といっしょだ。どこまでその情報は正しいんだか。

やまんばはおもう。結局、だれにもわからない。方法論なんてない。だからこの世に数多くの農法があるけど、だれがやっても同じようにいっぱい作れる最終農法なんてものはない。食料だって、完全食なんてないじゃないか。方程式があるのは、算数ぐらいなもんじゃないか?この世に決まり事なんてほんとはないんじゃないか?



夕方になるとビールを一缶飲む。その時につまみで食べる野菜の漬け物やおひたしはチョーーーうまい。
すっごいばかばかしい発見だけど、野菜って、ものすごい種類の味がする。お肉や魚は、だいたい似たような味だ。だけど植物の野菜は、とんでもなく味のバリエーションが豊富だ。
キュウリや、ナスや、トマトや、キャベツや、大根や、枝豆や、ソラマメや、菜の花や、ラッキョウや、ルッコラや、バジルや、コリアンダーや、、、、、もう、ありとあらゆる野菜の味の振り幅は、すっごい!とおもわない?
全然違う!それぞれが強烈に個性が強い。

やまんばは、縁側に腰掛けて、お山をながめながらビールを飲む。
野菜を食べながら、
「凄いなあ。みんなそれぞれ全然違う味がする。しかもものすごい深い味だなあ。」
とひとり言を言う。そしてつまみにソーセージとか食べる。
「どれも似たよーな味だなあ。。。」
と思う。

目の前の杉山が、
「どーだ、すごいだろ」
と、言ってるよーな気がした。


2 件のコメント:

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

そうそう!
野菜はすごいよ!

つくし さんのコメント...

ぱぱさんは、いつもうんと味わってくれるんで、うれしいです。