2013年8月22日木曜日

怒りポイント




ガマンという名の「フタ」をし続けていることで、ずっと使っているエネルギーがある。
それはとてつもなく大量のエネルギー消費。現代人はおよそこれにほとんどのエネルギーを使い果たしている。
人に気を使い、自分を否定し、未来を心配する。

その大量の気(エネルギー)の消耗が、身体や心の不調になっていると、やまんばはフンでいる。
人に対する怒りは、めぐりめぐって自分への怒りへと変わる。
人への怒りは、それに対する自分へのふがいなさへと変わり、けっきょく自分で自分を痛めつけることになる。

それは怒りのほこさきを自分に向かわせることによって納めようとするのか。

どっちにしろ、怒りは外に向けられるか、自分に向けられるかの違いで、怒りというエネルギーは、出ようとしちゃあ、止めようとする。また出ようとしちゃあ、それを止めに入る、というパターンは変わらないのだ。
それは意識しない限り延々と続ける。

身体が動かなくなったりするのも、出ようとするエネルギーを、抑え込んで抑え込んで抑え込んで、エネルギーがたまりにたまって、フンづまりに極まっちまうから、ついにカラダがにっちもさっちもいかなくなった状態なんではないだろうか。

案外、病気と言われるものも、もとをただせば、そういうエネルギーの噴出を抑え込んで溜め込んだ自分のエネルギーに、自分でヤラレているんではないだろうか。
不摂生のせいで病気になったっていわれるけど、ほんとは、その不摂生にならざるを得なかった、心の方にもとがあるんじゃないか。

するとたいていこういうんだ。
「やっぱり自分が悪いんだ。自分のせいでこうなったんだ。」

それか、
「じゃあ、おもいっきり相手にぶつけりゃいのか!」
となる。

それじゃ今までと同じだ。
どっちにしたって、自分を痛めつけるか、相手を痛めつけるかという破壊の方向に向かうだけだ。
別の視点で見てみる。


最初のエネルギーが生まれるところを見てみよう。

カチンときたとき、そのカチンは必ずパターンを持っている。

そのパターンは人によってちがう。
それは生まれてきた時に出会った出来事が、人によってまったくちがうから。
お兄ちゃんは、お兄ちゃんの視点から怒りを覚え、弟は、弟の視点から怒りをおぼえるように、同じ家族の中での立ち位置によってちがう。だから感じるパターンもちがうんだ。

ということは、人それぞれに、怒るポイントというものがあるようだ。
それは自分でしか気づけない。

「あ、おれ、怒ってる」
って、怒る瞬間に自分に気がついたときがポイント。
そのとき一瞬、怒っている自分と一緒になってなくて、ちょっと離れたところから見ている。すると引けて見ているから、
「あ、これ、前も同じことに怒ってたよな。。。」
って前のことを思い出したりする。
すると「あ、これも」
「およっ、これもだ!」
と、次々気がつき始める。
弁慶の泣き所のような、怒りポイント。
こんな状況になると、必ずおれ、怒るよなって。

すると自我が「そんなのだれだって怒るに決まってるだろ」というかもしれない。
だけど他人はどうでもいいんだ。自分の感情だけに着目する。

すると今度は、
「あれ?このパターンはちがうぞ。。。」
今度は別のパターンに気がつき始めるんだ。

つまりだ。つねに自分の怒りに気がついているということになる。

それは、自分自身が自分の怒りの中に完全にハマっていないことを意味する。洗濯機の中でぐるぐる回されるんではなく、回っている洗濯機を見つめている状態。

このとき、もう他人がどうのこうのというところにいなくなっている。あいつのせいでおれがこうなった!という視点に立っていないのだ。
もっと内側の、自分の反応に意識が行っている。他人が自分にふりかけたことなどあまり重要視しなくなる。
全ては自分の中から起こっているということに気がついてくるのだ。


怒ることはイケナイことだからというわしらの常識が、本来のエネルギー放出のじゃまをしている。

そのエネルギーを出すこととはどういう事か。
自分でそのエネルギーを受け取ることなのだ。
でようとするエネルギーを、自分で受け取る。
真正面から存分にあじわって受け取るのだ。
怒りのエネルギーは、どこかに向けないといけないと思っている。そうではなく、自分で感じ取ることのようなのだ。
怒りのエネルギーは、じつは単なるエネルギーで、ニンゲンが
「これは怒り。これは哀しみ。これはよろこび。これは嫉妬。。。」
というように、名前を付けて区別しているだけで、もとは同じようなエネルギーなのだ。
その自分から出てくるエネルギーを、楽しんで味わうことのようなのだ。


そうはいっても、集まりすぎて収まりがつかない怒りもある。

その場合はこういう方法で受け取ることも、またたのしいもんなのだ。

ニンゲンはとめどもなく無限の存在なのだあ〜!


0 件のコメント: