わしらの畑は抽象絵画。
一見、単なる草ぼうぼうの荒れ地。そこをなぜかフェンスでかこってある。
「大事に雑草でも育てているのか?」
と、まちがわれる(まちがわねえよ)。
ここは誰あろう、高尾の山奥に住むやまんばの畑なのだ。人間さまが言って語れる世界ではない。おそろしーあちらの世界の畑なのだ。
具象絵画は象の絵だったり、花瓶の絵だったりして、
「あ。これは立派なゾウサンね」とか、
「まあ!素敵な花瓶!」
とかいって、隣近所の人と共感がもてる。
しかし抽象絵画はそうはいかない。
「こっ、、、これは、ナニ?」
と、頭の中が理解を超えて膨張し、炸裂するしろものなのだ。
だからきれいに整理整頓され、草ひとつない畑は、具象絵画。
わしらの畑は抽象絵画。
前者は誰が見ても「これは、畑」と共感できる絵。
一方、
「こりゃ、なんじゃ?」
「これは草です」
「いんや、これはきっとやまんばのすみかだ」
「いやいや、きっとあの世に通じるなぞの入り口なのじゃ」
などと、それぞれが勝手に解釈できるワンダーランド、それがわしらの畑なのだ。たのしー!
絵:バグダッドの地図。つくしのクレイジーマップ(別名『変な地図』)シリーズ登場〜!
2 件のコメント:
近所のおっさんから、よく「畑、育ってる?」
と、聞かれるので「はい。雑草育ててます!」
と、元気に応えとります!
どこのおっさんや〜!ってわかってるけど。
きっと気になってしょうがないんだぜ。ぐふふ。
パパさん、うまい!
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