2009年6月15日月曜日
同じ価値観
花が咲きはじめた枝豆のヨコに生えている草1本をジトーッと眺める。
「この草は、今刈るべきか。はたまた刈らないべきか。しかしこのところの雨で枝豆の根もとがなんだか湿っぽい。ここらで風を当ててやらんといかん。しかしここでこの草を今刈ったら、枝豆が出来る頃にカメムシの集団におそわれるのか.....?う〜ん。ど、どうしたらいいんじゃあ〜〜〜っ」
と、自問自答する。うんこ座りして枝豆の下を覗き込んでいる姿は、はたから見たら、さぞかしブキミであろう。
私が実験を開始している(そんなおおげさな)農法は自然農というものらしい。いや農法などと、えらそーな言い方をしてはイケナイ。なんというのだ?草生えっぱ栽培?草ぼうぼう畑?野草化野菜実験場?それとも単なるなまくら畑(うん。これがいいかも)。
近所の若い農家のあんちゃんのあいさつは「おう、サクッてるかい?(今日も元気に畑の畝を耕しているかい?の意)」「おう、サクッてるぜ」が正しいあいさつだ。
一方わしら、なまくら畑のあいさつは「おう、ぼうぼうかい?「おうよ。今日もぼうぼうだぜ(草が)」となる。
この二種類の畑の間には、底なしのような深い谷がある。農家のあんちゃんの畑は草一本はえていない美しい畝が何本も南アルプスの山脈のように美しく続いている。まさに芸術的だ。その彼にわしらの畑を見せる事は絶対に、ゼーッタイに出来ない。きっと卒倒する。草が有る無しの価値観の違いは、月とスッポンくらい違うのだ。この考えの差は何を足しても埋まらない底知れぬ断崖絶壁の壁(壁って底知れなかったっけ?)があるのだ。
でもこの世はおもしろいもんで、わしらと同じ畑を目指す人たちがちらほらいる。最近あるブログを見つけてしまった。しかも同じ職業イラストレーターさん。林業も手がけた事があるらしい。ちょーくわしい。私が今までにことあるごとに感じ、ダンナと合図ちをうってきた事が、そのブログにはちゃんと書いてある。うれしくなって毎日覗き見している。
その人が今日50歳になりましたと書いてあった日付が、なんと私と同じ誕生日だったのだ。何とした奇遇よ。
自分と同じ誕生日の人なんてそういないもんだが、もう一人私と同じ誕生日の女の子がいる。しかも干支までいっしょ。その子はなかなかいい感性をしている。彼女の事も思い出して、ほっこりした気分になった。
同じ感性、同じ誕生日、そして同じ価値観を所有することのあったかさ。高尾山に向かって、うるうるしてしまった。
絵:オリジナル「ボージョレーヌーボー」ボトルラベル
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4 件のコメント:
好き嫌いよりも同じ価値観、っていうのが基本ですよね。
でも結構難しいんですがね・・・。
全部が同じ価値観の人っていないとおもう。私ら夫婦の価値観はチョー変だし。こんな考えに同意してくれる人、そういない。でもけっこうまいううーぱぱさんは、許容範囲が広い気がするなあ〜。わしらにムリヤリあわせてくれてんのかな?
まぁ、きっとあまり、主張の無い人なんでしょうねぇ・・。
主張のあるすぎるお人も大変です。
え?わし?
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