2009年4月2日木曜日
展覧会を終えて
高尾山のふもと「ふじだな珈琲」での展覧会が無事終了いたしました。
来てくださった方々、絵を買っていただいた方々、ほんとうにありがとうございました。
今回は、はじめての小さな作品ばかりの展示。ただのカットイラストレーションだから人様にお見せできるものではないと、今までどこかで恥ずかしくて表に出せなかったものばかりでした。
なのに、なぜか他のもっと力を入れて製作したものよりも、反響があったのです。これはいったいどういうことなのか?
おまけにたくさんの人々が絵を買ってくださって....。
確かに今回は安い値段をつけたのです。でも絵はリンゴやバナナとは違います。安いからと言って、おいそれと買えるものではありません。今まで何度も展覧会をやって来て、絵を売るとはどんなにむずかしい事か経験上わかっていました。でもその「常識」がくつがえされた。
力んで「名作を作るぞ!」と意気込んで作ったものよりも、何も力まず、楽しみながら作ったものの中に、何かが入る.....。
そんな所に秘密があるように感じて来ました。
今まで何をやっていたのだろう....。
「これは自分の絵である」という自我意識によって作られたものには、私の背丈の表現しか出来ないのかもしれません。でもその自我意識を持たない所で制作すると、なにかもっと大きな力が入ってくる....?
力まないとは、自我を入れない事とは、何と偉大な行為なんだろう。まるで仏教の教えみたいになっていますが、表現することの底知れない深さをかいま見せてもらった気がします。
イラストレーターになって25年ほどになります。
そろそろ自分自身の力を抜く時に来ている...。
そんなことを教えられた今回の展覧会でした。
みなさま、ほんとうにありがとうございました。
絵:雑誌「House Beautiful」カットイラスト
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
結局なんやかやで、行けませんでした。
申し訳ない・・・。
今度、埋め合わせを・・・ぜひ。
オー、埋め合わせが楽しみだなあ〜。
今日は子供さんの発表会でしょ?
陰ながら応援しています。
フレーフレー!
コメントを投稿