2009年4月23日木曜日
保険ってなあに?
NHKのクローズアップ現代で、オバマ政権の「保険医療制度の改革」特集をみた。
いやあ、アメリカの保険制度は残酷です。
日本の医療保険制度はナンジャカンジャと文句を言われているけれども、アメリカに一度住んでご覧なさい。どんだけ日本が良心的かわかるから。
日本はまず、世界の低いレベルを見直すべきだな。世界には、低いレベルは山ほどあるぞー。日本より高いレベルのものを世界で見つける方がよっぽどむずかしい。
なのに日本のメディアは、なんでもかんでも日本の悪い所ばかりを強調しようとする傾向がある。
「この国はここん所が優れている。なのに、ああ、我が国日本と来たらなんて遅れているのだ....」うんぬんかんぬん。
もう聞き飽きたのじゃー!なんでそう自虐的なのだ!
日本のマスメディアは、ちゃんと公平に情報を流すべきです。朝から晩まで「遅れをとっている日本。まだ、いたらない日本」と何でもかんでも日本が劣っていると思わせてしまっている。だから国民は日本はすごーく遅れている国、と思い込んでしまった。一体どこまで発展させたいんじゃ。
でも実際は違うのだよ、ワトソンくん。上などもういないのだよ。日本はとっても進んだ国なのだよ。
今回のアメリカの大失業率の話はさておき、私がアメリカにいた次点で(2004年まで)、保険に加入していない人は4割いた。(となると、今現在ではもっと増えている)
保険に入っていないとどうなるかと言うと、
1:糸で縫いあわさなければいけないほどの大怪我をしても、
「あんた、なんの保険に入っているの?」ときかれ、
「何も入っていない」と答えると、その大怪我した場所に、バンドエイドを貼られて帰される。
2:救急車を呼ぶと10万円かかる。従って、死にものぐるいでひとりで道ばたにでて「タクシーっ!」と呼ばなければならない。
3:4日間入院すると、200万円の請求書がくる。もちろん大部屋。
以上、実際にあった話に基づく。
仮に保険に入ってもランクがある。
私が入った保険は下から2番め。子供が欲しかったから生まれたときの事を考えて入ってみた。でも毎月4万円の掛け捨て。もちろん私だけ。(ダンナと入ると7万円になる!)しかもホームドクターと言って、限られた医者にしか見てもらえない。知り合いが紹介してくれた日本人歯医者に行ったときも、結局その保険は使えなかった。で、全額負担。
私の医者の友達によると、患者が入っている保険会社のランクによって、効く薬と、効かない薬によりわけられる(信じらんない!)
私には、看護婦と医者の友達がいる。その二人にアメリカの実情の残酷な話をさんざん聞かされた。この話はまたおりを見て。
日本のように、「あー、お腹が痛い!近所のあそこの病院に駆け込もう」ったって、そうはいかない。
「君君、君はどの保険に入っているのかね?え、ああ、ここかね。この保険会社は、ぼくん所は取り扱っていないから、ここから1時間先の、この病院に行ってくれたまえ」
「グググ....せ....先生....、腹痛で死にそうだ.....」
「しかたありませんねえ...。さ、次の方」
と、なる。
実際、アメリカではもっと早く病院に行っていれば死ななかったのに、という患者が後を絶たないのだそうだ。
前に書いたペインキラーのあり方同様、日本とは病いに対する考え方が違う。
アメリカの医療保険会社は、あくまでも利潤追求のための会社でしかない。
その後、私も毎月4万円も掛け捨てするのがバカらしくなって、やめてしまった。
さてオバマ政権が、どこまでこのアメリカの大きな問題にとり組むのか.....。
絵:コージーミステリー表紙
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2 件のコメント:
そんなに高いとは知らなかった。
健康も財産ですね。
でも、日本でタクシー代わりに救急車
呼んじゃうってのも、なんかなぁ。て、
かんじですけどね。
日本はそういう意味では、弱者にたいして寛容です。
何と比べるかですよね。
日本の中にいたら、日本の医療保険は高いと思うだろうし。
要するに、あまり悲観的にならないことかな?
タクシー代わりに救急車呼べるくらい恵まれているんですもの。
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