車を洗ってた。
まっちろい車は、いつのまにか黒い涙でも流したかのように、
墨アミ40%のグレーの縦線が、車全体に縞模様を作っていた。
混雑するショッピングモールに駐車すると、
「お前はシマウマか!」
と、つっこみたくなるよーな汚い車が目立っている。
墨アミ40%のグレーの縦線が、車全体に縞模様を作っていた。
混雑するショッピングモールに駐車すると、
「お前はシマウマか!」
と、つっこみたくなるよーな汚い車が目立っている。
もう、、もう洗わないとムリーー!
ということで、朝から洗車。
スポンジとシャワーでゴシゴシやりながら、
「洗車。フツー、ダンナがするもんだろ?なんであたしが?
帰ってきたダンナにきれいになった車を見せびらかしてやろう。
『ほーら!洗ってやったわよ!あんたが洗わないから!』」
と、心がエアー演説をぶちかましている。
じょびじょび、さらさら、じょばじょば、じゃじゃーーーーっ!(外側の音)
ぶつぶつ、ぶつぶつ、ぶつぶつ、ぶつぶつ、、、!!(内側の音)
外より、内側の音の方が、けたたましいったらありゃしない。
私の中に観念がいっぱいある。
車は男が洗うもの。
冷たい水を浴びたら風邪引く。
頼んだら、やってくれることが正しい。
ご近所さんに見られて、
「まー、オタクのダンナ、車も洗わないの?」
なんて言われたらどうしよう?
心の声は止まらなかった。
これ、止まらないなあ。。。
ああ、そっか。ほっとこ。
心の雑音に、乗っからずにいた。
しゃべってる音を、ただ聞いていた。
ふと、ご近所さんが車を洗ってる姿を思いだした。
「あたしねえ。洗うの好きなのよ~。うふふ」
そーだ。女の人が洗ってたな。
だんだんきれいになる車。
何だか楽しくなっていた。
最後にふきんできれいに拭いた。
ダンナには、黙っとこ。
気がついたら、それはそれですごいし、
気がつかなくってもじぇんじぇんオッケー。
いつのまにか、あの観念は消えていた。
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