2016年4月13日水曜日

過去に死ぬってこうゆうこと?


ダンナにちくりとイヤなことを言われる。
なんだってえ?
なんでそんなこと言われなきゃいけないのよ。
あんただってそんなこと言える立場じゃないのに。
だいたいあんたはねえ。。。。

あたまの中がおおさわぎする。
売り言葉に買い言葉。
こっちが正しいことの説明。
あっちがまちがっていることの理由。

全部エアー。
あたまの中でエアー演説。

ふと、そのちくりと言われたことがなかったら、こんな思いになってなかったことに気づく。

あのちくりがなかったら、こんな気分にならなかったのに!
とはじまる。

あのたった一言があるだけでこんなに不快になっているんだ私。。。。。
たったあの一言だけで。。。。

あの言葉を聞く前は、私はすごく静かな気持ちだった。
あの言葉を聞いたとたん、すごくイヤな気分になっている。

そして今は?
あの言葉はもうここにはない。
一回聴いただけだ。


それに気がついたとき、その前の静けさが戻っていた。

「過去に死ぬ」
クリシュナムルティがよく言ってた言葉だ。


私は一瞬聞いた言葉をだいじに持ち続けていただけだったんだ。
だいじにもって、ずっと不快さを味わっていただけだったんだ。

たったそれだけで、人は苦しむ。
今目の前にないのに、あたまの中でずっと持ち続けて苦しみ続ける。

すこし前のことに次々に死んでいけば、つらかったことも、ことごとく消えていく。

次々に自分の過去に死んでいけば、「私」と言うアイデンティティも消えていくのだろう。


ほんの一瞬の気づきに、心は開きはじめる。


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