きのう、キムタクの夢を見た。
二人で顔と顔を寄せ合って、なでなで。しあわせなひととき。
やまんばはキムタクがすき。
だから今日は心がぽわんぽわん。。。。
って、わけでもない。
人は恋愛をすると、異常なくらいパワフルになる。全身が活性化して、目の前の出来事がキラキラしてみえる。なにをやっても疲れない。そんな日々が数日続いたのち、あるとき、相手のイヤな部分を見つける。
ゲ、こいつこんなクセを持っているんだ。
あ、ここ、見るのヤダなあ~。
そーやって、最初の恋愛パワフルな自分が消えていく。
そしてあのしあわせだった日々は「おもひで」として、あたまの片隅にのこる。
だらだらしているダンナを横目で見ながら、あ~あ、若い頃のあいつはこうじゃなかったなあ~などと。
わしは、突然わけもなく恋愛感情に取り憑かれたことが、2、3回ある。
お相手は、大国主命だったり、見えない存在だったり(笑)。
唐突に、いきなり、なんのまえぶれもなく、その存在を身近にかんじて、燃え上がるような恋をするのだ。ほんの数分間だけ。
唐突に、いきなり、なんのまえぶれもなく、その存在を身近にかんじて、燃え上がるような恋をするのだ。ほんの数分間だけ。
最初は、ああ、わしは神様に愛されているのね~とか思っていたが、だんだんそう言うことじゃないんじゃないかと思いはじめた。
それは、自分の中にある「なにか」が浮上するのじゃないかとおもうのだ。
わしらはこの世に生まれてきて、最初はわけが分からないまま存在していたが、だんだん分離感を味わいはじめる。そして大きな欠乏感を抱いたまま、大人になっていく。
最初の恋愛体験で、だれかとの一体感を感じたのち、それが探し求めていたなにかなにだ!とおもいはじめる。そしてだんだん相手に依存しはじめる。相手がいないと欠乏してしまう苦しさを生みはじめるのだ。
そうやってオトナは恋愛ドラマを続ける。
しかし、その恋愛対象は、自分じゃないだろうか。
自分を愛したいし、自分に愛されたいという衝動なんじゃないだろうか。
心が叫ぶ「だれかに愛されたい!」は、
もっと奥にある巨大なものからの分離感から起こる衝動。
でも心の騒ぎが消えると、突然、もともと愛に包まれていたという事実に遭遇する。
それが垣間見える瞬間が、「恋愛」というふうに解釈されるのではないだろうか。
だから今朝わしがみたキムタクとの恋愛は、巨大な自分との遭遇のほんの一部を垣間みたのではないだろうか。それをあたまで「キムタク」と置き換えて味わっていた。。。そんなふうに感じた。
絵:「Murder Most Malicious」ハードカバー表紙イラスト
イギリスの貴族社会を舞台に展開する、ミステリーのシリーズが始まりました。
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