2010年4月9日金曜日

花を食らう

今畑にはなんにもない。しかしあるのだ。
こんな食べ方があるなんて、わしゃ知らなかった。

バラのように開いた白菜。冬の終わり、ヒヨドリちゃんにその葉っぱぜんぶをしっかり食べられた。にもかかわらず、白菜はその真ん中からにょきにょきと顔を出し、花を咲かせる。
近所の畑のおばちゃんから聞いた。
「今の時期はなにもないから、ほれ、その花を食べるのよ」
なんといい事を聞いてしまったのだ。よく考えればアブラナ科は全部菜の花だ。菜の花はわざわざ植えなくても、勝手に出てくるのだ!

そうと聞いてしまってから、畑にはわんさか菜の花があるのに気がついた。花と言ってもつぼみだけどね。手でおって、ぽきっと折れるような柔らかいやつ。
今食っているのは、白菜の菜の花、タアサイの菜の花、小松菜の菜の花、ノラボウ、そして大根の葉っぱ。ちょっと晴れてくれると、どんどんわきからでてくる。みんな自分の子孫を残そうと必死なのだ。で、それを私が次から次へと食べてあげる。
白菜はあっさりとおいしい。タアサイは苦みがぴりっときいてうまい。ノラボウはもちろんうまい。そして大根の花!ゆがくと、サツマイモのような味がするのだ。
花はその存在自体にすごいエネルギーを持っているんではなかろうか。だって子孫を作るいわば胎盤のようなモノだ。子孫を残すためのあらゆる力がみなぎっているに違いない。私の花粉症がなくなってしまったのも、この菜の花のおかげなのかもしれない。

農薬も肥料も何も科学的なモノは入っていない。ただ自然のままに育った野菜だから、何でも食べられる。ついでにその横に生えている草も食えるかもしれないと調べりゃ、そこらの雑草も食べられるモノが多いようなのだ。

こーゆー事を知っておくと、いざというときに役に立つ。畑からの帰り道、はっちい隊長から教えてもらったノカンゾウが咲き乱れていた。さっそくいただくことにする。ノカンゾウのカルボナーラはサイコーなのだ。

気がつけば、お山に山桜が咲き始めている。ふもとにはソメイヨシノの大宴会。そろそろお山が、ふおっふおっふおっ、と笑い始めている。

6 件のコメント:

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

こないだまでは実感なかったけど、
最近マスクなしで、通勤、散歩しとります。
例年に比べて1カ月は短い感じ。
効果あるんじゃない?石鹸なし。
自然野菜は、週末だけなので、効果は微妙
です。

つくし さんのコメント...

9月から石けんなし生活をはじめた私の友人も幼稚園時代からの、堂々たるキャリアをもつ花粉症が消えたらしい。
併せて、今年はスギ花粉が少ないようですが。
ちなみに今、ヒノキ花粉、飛んでます。私、おとついヒノキから「パフッ」って粉が飛んでいるのを見ました。
杉は終わったようですね。

リス さんのコメント...

山が笑ってますね。モザイク色ですね。
一番素敵な季節。(私は花粉症ないので)
今朝やたらと飛んでいたのはヒノキだったんですね。

つくし さんのコメント...

リスさん、おはよう。
リスさんもお山が笑っているの、見えますかー。
いい季節だよねー。今日は寒いけど。
農作物は影響があるみたいだけど、なぜかお山は花盛り。自然の植物たちは、野菜とはまた違う、なにかを感じているんでしょうね。
ヒノキのパフッは、杉よりも下の方這います。花粉が重いんでしょうね。

匿名 さんのコメント...

こんにちわ。
小さな畑を半放任状態で世話している通りすがりのものです。

『よく考えればアブラナ科は全部菜の花だ。』

本当ですね、どうして今まで気付かなかったんだろう!!!
これからは伸び過ぎて花を咲かせたカブも大根も、全部楽しんで頂いてみます。
いいこと伺いましたー、ありがとうございます♪

ところで大根やカブ、花の後にできる実(サヤ)も美味しいんですよ。固くなる前の若いのをかるくゆがいて食べます。ちょっとピリ辛、酢味噌によく合います。

つくし さんのコメント...

匿名さん、こんにちは。

へー、あの種の採れかけのやつも食べれるんですね。ゆがいてみます。ありがとう教えてくれて!

いっしょにやっているぱぱさんも、この間、大根の花ばっかりつんで、「しらすとあえる〜」とかいってました。つまり大根おろしの代わりですね。大根が芯だらけでもう食えないから。。。

匿名さんの半放任主義畑、いいですねえ。そういうほうが、かえって栄養価が高い草に近い野菜になるんスよ。なんたってうまいし。