2017年2月25日土曜日

海沼武史 Takeshi Kainuma / ヒカリの庭へ





ことのはじまりは、中村明博店長と海沼武史が、うちのキッチンで二人並んで写真や表現について、ああだこうだとよく会話をしていたことからだった。

「そんなこと、ここでしゃべってるだけじゃつまらんやん。それ動画でとったら?」
ふたりの状況を引いて見ていたわたしは、そうつぶやいた。

「え~~~。それ撮ってどうするの?」
「それとって、編集して、ユーチューブにアップしたらえいやん」
「自分で編集するのか?」
「あたりまえやん!あんたがせんで、だれがやるん」
「え~~~。自分が映ってる動画を、自分が編集するんか?かっこわるい~~。」
「かっこわるうたってえいやん!」
と、はじまったのであった。

では撮影するには、カメラマンがいて、音響さんがいて、、、と、スタッフや機材を調達しようと店長が試みてくれたが、だーれもいない。
結局、言い出しっぺのわたしが生まれてはじめてビデオを回し、店長がタケシにインタビューするというシンプルな形になった。

2月5日の寒ーい日、雨と雪の気配を感じつつ、3人のあやしい大人が裏高尾の田舎をウロウロしながら撮影を開始。6時間かけて動画をとった。

その後、タケシが動画を編集。自分の話し方、自分のしぐさ、自分の癖。。。あらゆるものを引いてみることのきつさを体験したようだ。

自分の姿を外から見る?写真ならまだしも、動いている状態を、他人の視点で見ることの残酷さは、やってみなければ、わからんもんやろうなあ。
わたしにゃあ、できないw(おまえがいいだしたんやろが!)。

こうして七転八倒、阿鼻叫喚、四苦八苦の末、20分ほどの動画が出来上がりました。
彼、海沼武史の世界感が現れていると思います。

一度見終わったあと、試しに音だけを聞いてみてください。
言葉と、音と、音楽が織りなす、不思議なここちよさを感じてもらえるかもしれません。


音は見るものです。
カレーは飲みものです。


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