2013年12月5日木曜日

人生ゲームのアップデート




人生はモノポリーや双六ゲームのようだ。

あらかじめ出来上がっているゲーム盤があって、その上をサイコロの目だけコマを進めてお金をゲットしたり、ディズニーランドに行ったり、ケッコンしたり、家を持ったり、離婚したりする。
一見、同じゲーム盤を使っていると思っているが、みんな各々のオリジナルのゲーム盤をもっているんだ。

それは生まれてまもない頃から、じょじょにゲーム盤は作られる。それは親からもらうアイディアや、クラスメートの悪ガキのことばや、近所のモーロクじじいの説教や、せんせーからのありがたいご指導から、「ああ、人生とはこーゆーもんなんだな」と、自分なりのゲーム盤を作りあげていくのだ。

するとビンボーな家で育った子供のゲーム盤と、金持ちの家で育った子供のゲーム盤はすでにちがうわけだ。
ビンボーなうちの子をケンタくんと呼ぼう。お金持ちの子供をツヨシくんと呼ぼう。
ケンタのゲーム盤では最初のスタート地点がビンボー長屋。所持金も50円だったりする。だがツヨシくんは最初のスタート地点は豪邸だ。もってるお金も5000円だったりする。二人のゲーム盤はすでに内容がちがって来ている。するとその先の出来事も、ケンタくん学校に入る、が、ツヨシくん留学する、になる。ケンタくん町工場に雇ってもらう、が、ツヨシくん石油会社にコネで入る、になる。実につまんねえ。。。

ここまで極端ではないにしても、わしらは自分の環境の中で自分なりに『世界観』を作り、(言い換えれば未来像を自分で作り)その世界観にしたがって人生のコマを進めていくのだ。

その自身のゲーム盤を眺めながら、「おれの人生こんなもんだ」とおもっていれば、思った通りの「こんなもん」になっていく。


そのゲーム盤は過去、幼い頃に作られたのだ。いわば50年前に作られたナビゲーションのようなもんだ。この道の先には確かコンビニがあるはずなのに、おれのナビにはコンビニがない!ってな状況がおこってくる。でもそれが「使える」と信じて疑わないから、今でもムリヤリ使っているんじゃないだろうか。

このナビは意識的に変えなければアップデートはしないときている。であれば自分でアップデートする。

過去、親や、モーロクじじいや、せんせーからいただいた観念、定義づけ、条件づけ、洗脳の嵐。このゲーム盤にはそのすべてが収まっている。アップデートしようとすると、それは捨てないとデータが入らないときている。なんとゆーことだ。捨てる覚悟をしないといけないのだ!そしてオセロの黒が、ぱたぱたと白に変わるように、すべてを入れ替えるのだ。

自分で作ったゲーム盤の中の一角に「アップデートする」と書き込む。そこにたどり着くと、エレベーターのように上昇し、もう一つ上のべつのゲーム盤にたどり着く。
そこでは人によっていろんな未来像があるだろう。いやきっと何も描かれていないのだ。だから今、自分のなりたいもんをそこに描く。

小さい時に受け身で受け入れて来た人生観ではなく、大人になって世間のことがいやほどわかって来たがゆえに描ける未来像があるはずだ。だれ一人として、小さい時に描いたままのナビをそのまま使いたいなんておもわないだろう。

そのアップデートするコマにたどり着くには、今持っているあらゆる条件づけを疑ってかかってみるのだ。

この条件づけは私を生かすのか?と。


絵:「うんちく鉄道」MF新書/表紙イラスト

出た!うんちくシリーズ第三弾。今回はてっちゃンものけぞるありとあらゆる鉄道オタクを語ります!
鉄道はいわば、リアル双六ゲームのようだなあ〜。


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