2009年9月5日土曜日
「野菜の達人」を買う
きのう珍しく雑誌を買った。「野菜の達人」というムックだ。その特集が「自然農を始めませんか」というやつだったからだ。思わず購入。すると昔一度行ったことのある農家が出ていた。
メインになるのは、いつも覗き見している自然農の農園。表紙も中身も全面的に草だらけのシーンが(笑)。その草だらけの中で若者たちがこれまた満面の笑顔で写っている。
時代も変わったのー。その昔、農家と言えば、口を真一文字に結んで黙して語らない寡黙な人々というイメージだった。野菜作り=苦しい、大変、忍耐のはずだった。ところが、この人たちはたのしそーにやっている。おっしゃれーなデッキで、とりたての野菜をおっしゃれーな料理でいただく。子供たちが畑であそぶ。昔は神聖な場所だったから入っちゃ行けなかったはず。そんなタブーはここにはない。すべてがゆるゆるとあったかくって、何でも許されるような空気が流れている。
今までの農家=苦しさというイメージを、彼らは変えていくのかもしれない。ものは考えようだ。すべてはこうでなければいけないとの思い込みが生き方を苦しくさせていく。自給率40%以下の日本の農作物の時代、いっぺん、こうでなければいけないはずのものを解体する作業に入っているのかもしれない。ニコニコした彼らは、これから農業をやろうとする若者への間口を広げてくれるのかもしれない。
福岡さんや川口さんが何十年もやり続けてきたことが、今地道に広がっているということか。これが一過性のものでないことを祈ろう。
しかしこの雑誌、おもしろいのは、自然農の特集で「耕さない、草と虫は敵としない。」といいつつ、後ろの方では「虫をはねる」し、肥料もでてくる。おまけにホンダや三菱の耕耘機の広告が(笑)。
自然農のあり方は、化学農法や有機農法とははっきり一線を引く。とくに草を取らない農法は、有機とも化学からも絶対認められない方法だ。それが一つの雑誌で共存している。
大きな矛盾を抱えつつ、なんとなーくおっしゃれーな野菜作りの雑誌でした。
絵:「へるすあっぷ21」
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2 件のコメント:
んや?日本で害虫と益虫って概念が生まれたのはつい最近って読んだのはどこでだったでしょう??立ち読みかな?
なーんだ、害虫って最近の概念かいな。
まったく。
その概念が敵味方を生むっちゅうんじゃ。そんで損得を生む。ついでに勝ち組や負け組という概念を生む。
ほんでもって閉じてる人、開いてる人なんてのもでてくる。
そんな目で人を見るようになる。
てんとう虫ちゃんも敵に見えて来るのだ。えらいこっちゃ。
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