2009年8月15日土曜日
サルのおとぎ話
ま、ただのおとぎ話だと思って聞いてください。
サルに連日連夜とうもろこし、キュウリ、ナス、ピーマン(これはどうもきらいらしく、腹いせに苗をなぎ倒す始末)、枝豆、カボチャと次々とやられ、途方に暮れていたつくしさん。荒れた畑をぼーぜんと見ながら、ふと「あれ、お墓にお供え物をしていなかったなあ...」とおもいたち、ゆいいつ残ったとうもろこし、キュウリ、ナス、ピーマン、枝豆、いんげん豆などを、まとめて一番古いお墓(450年前)にお供えした。
「どうもありがとうございます」
次の日、お墓を見ると案の定、好物のトウモロコシとキュウリはなくなっていたが、他のはそこらに食い荒らしたままになっていた。
その夜、うちの庭の前の山で、珍しくサルがやって来ているらしく、2回「ホーッ」「ホーッ」と鳴いた。
それを聞きながらダンナと二人で「サルがお礼でも言ったのかもね〜」なんてわらったものだった。
次の日、お墓の前に食い荒らしてあったお供えはみごとにきれいになくなっていた。ちょうどコスモスが咲いていたので、他のお墓の前にもお供えをした。
それから....。
サルはあれ以来、畑を荒らさなくなった。カボチャにも手をつけない。キュウリもナスもぜんぜん。ゆいいつ、時々遊びに来るらしい跡があるのは、私が大事に育てている蕎麦畑だ。その上でごろんごろんと寝っころがったり、たつくりまわったり(ふざけて遊ぶこと)して、花の咲いた苗がなぎ倒されている事以外、何も被害もなくなった。今日はその近くの草刈りをした上に、うんこがころんとのっかっていただけ。
よくみると、虫がいっぱいうんこに入って忙しくしている。これも分解されて、畑の肥料になっていくんだなあ〜と思わず感心。ウチの畑は動物性の肥料は一切入れないので、これは貴重な肥料だ。
サルとニンゲンの関係は面白い。
いっしょにやっている友達がサルを追い払おうと策を練った。人の形をしたカカシだ。あまりによくできすぎて、畑に来たニンゲンのほうがビックリする。サルもこれにはやられるだろうとおもいきや、その日に限って、彼女が大事にしていたスイカが食べられてしまった。サルはカカシを作ったのは彼女で、大事にしているのはスイカだということを知っているかのようなピンポイントな仕返しだった。
さて羹(あつもの)に懲りた人は膾(なます)を吹くように、必要以上に用心する。彼女は次に出来たスイカを「サルに食われるくらいなら.....」と、まだ小さいスイカを収穫。半分に割ると、スイカはまだぜんぜん白く、まん中がすこ〜し薄ピンク色に染まっていただけであった。それをみんなでうすくスライスして食べた(笑)。なんとかスイカの味はした。
先の話は、論理的な人にいわせりゃ、「ありえね〜」「つくしさん、エサ、あげちゃいましたねえ。そりゃまずいですよ」となる。そりゃそうだ。でもカカシスイカの一件をかんがみると、敵視すると攻撃される?ともおもえる。
サルにすりゃ、ここを縄張りにしていたのかもしれないし、それを拒絶されるとハラがたつのかもしれない。
サルや虫や草は自分の意識を顧みるいい機会になってくれている。
絵:「さつまいもほり」COOPけんぽ表紙
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3 件のコメント:
やっぱ、捧げ物ですか。
まじ聞いたのかも知れませんねぇ。
やっぱ、捧げ物ですか。
まじ効いたのかも知れませんねぇ。
まじ効いたとしたらおもしろいねえ。
いやいや、畑で人生勉強です。
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