2008年9月30日火曜日

不思議な母




「県展入選したよ」
今朝早く、高知の母からうれしそうな電話があった。
日本画をはじめて30年近くになる。県展に出品し始めてから、連続9回目の入選。
そろそろ1等賞をとってもらいたいもんだが、謙虚(?)な母は「やめてよ〜」という。

私はいろいろコンプレックスがあるが(歯並びだけはのぞく)、この母にはぜったい勝てない。彼女の感覚の鋭さ、センスの良さ、料理のうまさ、そして彼女の体全体からただよってくる気品。自分の親をそこまで持ち上げてどーする!とも思うが、しょうがない。客観的に見てもそう思う。

しかも妙な能力ももっているからたちが悪い。

同じ日本画仲間が、絵の制作に行き詰まると彼女に電話をする。
「ねえ〜、絵が描けないの...。どこをどーやったらいいのか...」
「ああ、あんた今コスモスの絵を描いてるね。右の方は力入れているけど、左が弱い。空の色はこうやって...」と、指示する。彼女は友達がコスモスの絵を描いていることは聞いていない。
「ほーらやっぱり!ちゃんと見えちゅうやいか!」と、友達。

また、べつの日本画仲間から。
「ねえ、聞きたいことがあるから、描きかけの絵お宅にもっていっていい?」
「ああ、いいから、もってこないで。今電話で言うから。
手前に大きな木があるね。まだ描ききれていない。それがメインじゃないの。それは緑青を入れてこうやりなさい。....それから、プラスチックの机があるね。それは白じゃなくて、いろんな植物の色が写り込んだようにしたほうがいい。赤や黄色やピンクを入れなさい...」
もちろん、彼女の絵も見ていない。どんな絵かも聞いていない。
母が言うには「別に見えているわけじゃない。ただ、わかる」と、しらっという。

結局、その2人も今回入選した。1人は15年ぶりの入選だという。

そんなに絵を教えるのうまいんだから、教室でも開けば?と思う。現に日本画仲間からは、「おしえて〜おしえて〜」とおねだりされている。「私、第一期生になる!」と言う人たちもいる。
私としても日本画の材料は高いので、少しでも足しになればとも思う。

でも...こーやって電話で教えてたら......
お月謝、取れませんから〜〜〜〜〜っ。

不思議な母である。

2 件のコメント:

麻里 さんのコメント...

すごいねぇ~つくしさんのお母さんは!
お元気でお過ごしでしょうか。
私もお母さんにアドバイスいただきたいわ。

そして、つくしさんの話とてもおもしろい!です。
ユタくんももう2年になるんですね。
たけしさんは、音の世界に忙しそうですが、
ユタのフォト集は、まだ考えていないのかしら?

つくし さんのコメント...

こんにちは、麻里さん。
こっちは元気です。そちらもお元気そうですね。
いつも見てくれててありがとう。

ユタのフォト集なんて、夢のまた夢ですよお。
誰もただの犬の写真は、興味ないでしょう。あれはカワユイのがウケルんです。犬の格闘シーンなんか、見たかあないんです(笑)。

昨日あれから母に「そろそろ、絵教えろ!」って強要したら、「いやだ!」って拒絶されました(苦笑)。