2010年1月3日日曜日
『龍馬伝』
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もへそ曲がりな私をよろしくおねがいいたします〜。
さて、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』が今日から始まる。
高知県人の私としては、これを見ないわけにはいかない。龍馬誕生の地は、住んでいたところの近くだったし、家の裏には、乙女ねえさんが、龍馬を脱藩させた罪で勘当され、密葬された場所もあった。小さいとき、いつもばあちゃんに連れて行かれたところは桂浜。絵に描いたような典型龍馬パターンだ。
しかし本音を言うと、龍馬がすごい人だったのか私には確信がない。あれだけ今騒がれている龍馬だが、昔は龍馬より中岡慎太郎のほうが土佐人には人気があったらしい(中岡慎太郎のほうが男前だし)。そしてほんとは「りょうま」という呼び方はしていなくて、「りうま」又は「りゅうま」だった。私もそのように記憶している。だから坂本龍馬記念館の近くに住むじっちゃんは、館長に
「おら、おまんく(あなたのところ)が「りょうま」と呼ぶからには、絶対おまんくへはいかんぜよ」という偏屈じじいもいる。
そもそも司馬遼太郎がじぶんの「りょう」の呼び方にあわせてそのように呼んだというのが始まりなようで、その司馬遼太郎さんにあやかって、飛行場まで「りょうま飛行場」などとつけるほどの高知県人の軽さはなんなんじゃい。
仕事で似顔絵を描いていると、顔をじとーっとながめるうちに、何となくその人物の内面を感じてしまうのだが、どう見てもあの顔は「偉人」の顔にみえない。袴の下にブーツを履き、手にはピストル。西洋かぶれもいいとこだ。軽い軽い。(あ、そこんところ、高知県人やな)女房のお龍の顔なんかもっとすごい。一筋縄ではいかない顔をしている。龍馬はその人を選んだのだ。
だいたいだなあ。そもそもなんでそこらにころがっているただの浪人が、お偉い人と会談できるのだ?昨日のNHKのプロフェッショナルでは、龍馬のその愛すべき人柄がそうさせた、時代を動かしたといっている。ちっとも説得力がない。なにか裏があるにちがいない。ほんとは坂本家はすごい地位だったとか、グラバーとの関係だとか。。。
とにかく、私としては自分でその事の真相を探りたいのだ。じれったいぐらいすごく気になる龍馬なのだ。私も幼い頃から海を見て、仁王立ちになり「あっちがオーストラリアだ!」と海の向こうにおもいをはせた種類の人間だ。どんなおもいだったのか、どんな状況下に置かれていたのか、どんな人物だったのか。
NHKさんが、そこんところを掘り下げてくれるとは思えないが、福山さん演じる(なんかたよんないけど)龍馬をみながら、飲酒ピレーションをもらうことにするぜよ。
絵:坂本龍馬「龍にまもられて」
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4 件のコメント:
どうなんでしょ?
あの頃の指導者って、みんな30台くらいの若い人間ばっかじゃなかったのか、~ってうろ覚えですが。
勝海舟だって、いって40そこそこでしょう?たとえは悪いけど、お上の方々が、ダメダメで、ちょい悪の若手がのしてきた。っていう感じで思ってるんですが・・・。
そのワルオ君たちが、年食っちゃうと結局、昔のおやぢたちと似たような考え方になっちゃった。
って思ってます。
そうそう、30代なんですよ。
ワルが規制の枠にとらわれないで突っ走ったといえる。
でもそれではなんだか私は気が収まらんのです。
そこにもうひとひねりありはしないかと。それを考える方が、なんだか面白い。お上がダメダメは、今も同じでたぶん歴史上ずっと同じだったんじゃないか。
それをかいくぐって、龍馬のおかげで新しいニッポンが開けた、と。しかし、ほんとうにそうだったのか。実はそう思い込まされているだけなのではないか?龍馬も同じ穴の狢だったんではないか?という、私の勝手な仮説に基づいています。この仮説は到底結果が現れるもんではないと思っていますが、しかしそれを考える事によって、何か他の事が見えてくるのではないかと。一点の視点からものを見て、それで終わりにしないで、ちょっとへんだな?と思えば、自分で考える。そんな事がしてみたいのです。
まぁ、若いうちにに世を去ったことで、伝説化され、人生汚さずにすんでますよね。
ケネディしかり、ジェームスディーンや夏目雅子なんかもそのくちかな。
長生きすると、色々あるからねぇ・・・。
あはは〜。そんなもんです。
人はどこかで自分が生きていた痕跡を残したい。
ほんでもって、それなら伝説化されたい。
消えてなくなるのが怖いのだよな。だから英雄伝を読むのかなあ。自分と重ね合わせたくって?
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