2009年7月27日月曜日
エゴロジーなのだ
マイ箸とかエコバックとか、エコロジーがはやっているが、わたしゃけっこうエコロジーなのだ。「勝手に石けんなし生活」は、地球にやさしいのであった。別にこれ見よがしに地球にやさしくしようとおもったわけでなく、どっちかちゅうと、自分にやさしくしようとしたら、勝手に地球にやさしくなったわけだ。ま、はやいはなしが、エコロジーじゃなくて、エゴロジーなわけだな。
石けんなし生活は4ヶ月を越えた。高尾のお山には川がたくさん流れている。どうしても生活排水も流される。ここの地域は、最近になって下水道がやっと全域に完備されたってくらいまだまだ田舎なのだ。そうはいってもやっぱり生活排水は処理されつくすものではない。結局、真水にはなりきれず海に流れていってしまうのであった。
そういう意味ではとりあえず、我が家からは合成洗剤は流れていかない。まあちょこっとは、洗濯したりお皿洗ったりするから米ぬか石けんは流れているが、そこんところは許してくれる?
そういうわけで、勝手に石けんなし生活は地球にやさしいかもしれん。でも自分にはもっとやさしいのである。このくそ暑いのに石けん使わんでどーする!っちゅうはなしやが、これがまたいいねん。
前は喉が痛くなったら、あわてていろいろやっていたが、今は「あ、喉痛いのね。そのうち治るわ」と思っていると、勝手に治っている。畑でさんざん紫外線に当てられても、スッピンお肌は焦げなくなった。汗をかいても前のようなべたべたした感じにはならない。体臭もしない。心なしかシミもシワもじょじょに消えてきている。自分で言うのもはずかしいが、お肌がきめ細かくなった。まあそんなこた、どーでもいいのだ(なにをはずかしがっている)。それよりもなにより体調がグンとよくなったのだ。皮膚は内臓の内壁を同じだと聞いた事がある。皮膚がヨワイと、内臓の壁もヨワイという。だから乾布摩擦やたわしでゴシゴシ肌を鍛えて、免疫をつけるというやり方があるのだろう。しかし石けんで皮膚の上にいる種々多様な働きをする微生物を殺しておいて砂漠にし、その上にたわしでゴシゴシやるということは、皮膚にとって相当のスパルタだな。そういう意味では鍛えられていいのかもしれん(笑)。でもわたしゃ、石けん使わない方にする。だって楽なんだもん。勝手に微生物さんに働いてもらっている方が、鼻くそほじって寝て暮らせるし。
ちなみにシャンプーなしだが、これにはちと忍耐がいる。私もここに来てやっとさらさらになりかけているという感じ。やはり半年はかかりそうだ。どうしてもブラシをすると、ブラシに白いフケのようなものがつく。それをとるのがちと面倒なのだ。だがそれも徐々に少なくなってくると同時に、髪もさらさらになりつつある。抜け毛もほとんどない。枝毛も消えた。まあたまにはシャンプーしてもいいもかもしれんが、ここまで来て実験はやめたくない。ニンゲンどこまで自由でいられるか試してみたいのだ。
自由?
そうつまり、わしら人類は文明という名の下に、今までいろんなものを、作って来た。恩恵にあずかるとうれしくなっちゃってあれもこれもって作っちゃった。コンピューターだってあれば楽になると思ってせっせと開発した。なのにちっとも楽にならない。かえって忙しくなっちゃった。
それを打破するために、あれはいいかな、これがいいかな?とくっつけはっ付けしてきたんじゃないのかなあ。で、そのくっつけまくった「常識」にがんじがらめになっちゃった。あげくに「どうしていいのかわからない」ところにいるんではないかと。文明で自由になるはずが、なんだか不自由になってるんではないかと。
今は徹底的に物質よりになった時代だからこそ、引き算をするといいのかもしれん。
シャンプーリンスは聞くところによると、女の人の子宮に入っていくらしい。赤ちゃんの羊水はシャンプーリンスのにおいでドロドロしていると助産婦さんがいっていたと友人が言っていた。しかも合成洗剤はからだに悪いと聞くではないか。川に流しちゃ行けないとかいわれるし。そんなものからだに溜め込んでいていいのだろうか?
でも、まあ、シャンプーなしは忍耐がいるこたあ、まちがいないな。あのシャンプーのさらさら感を期待するなら。
石けんなしはからだを手でさささ〜ッとさすっているだけだし、髪もシャワーを流しながら手でゴシゴシやるだけだし、とにかくあっという間に洗えちゃうから、わしのような極道モンにはぴったし。
しかも何かにつけて調子がいいと来ている。もうこれは一石百鳥だ〜〜〜〜っ!
目に見えないところで私らのまわりをせっせせっせと働いてくれている存在たちがいる。その存在たちを無視して自分たちで何かできるんじゃないかと思いはじめたところから、おかしくなってきたのかもしれんな。やっぱニンゲンはアホやなあ。
そのアホさを徹底してエゴロジーになる。すると勝手にエコロジーになるのだ(ホントか?)。
絵:ハスの水「自然は緑の薬箱」より
ベトナムの貴婦人は、夜露をたっぷり含んだハスの花の水の化粧水で洗顔していたという。
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