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このごろ、自分の小さい時の事を思い出す。
家の前の道路は、アスファルトだった。ある日、一本の細長い草が、分厚いアスファルトを破ってでて来た。
次の日同じ場所にいくと、その直径一ミリにも満たないか細い草のてっぺんに、直径5ミリのちいさな紫色の花がさいていた。
鮮やかな5枚の花びらを持つ紫色の花は、バックの黒いアスファルトにはえて、きらきらと美しかった。
こんな小さな花にも、分厚いアスファルトを突き破ってでて来るほどの力があふれてんだあ〜と、子供心に興奮した事を覚えている。
私もいつか、前頭葉から頭蓋骨を突き破ってでて来るほどの、可憐な力強い花を咲かせたいものだ。
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