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アラブ諸国の兵士を描いて欲しいという依頼があった。
ターバンを巻いたカッコイイ男どもを描くのは、願ったり叶ったりのお仕事。
しかし色々アイディアを練るうちに、きっと荒くれの男たちは、国に残したカワイイ女房や恋人の事を絶えず考えているに違いない。そう思うようになった。やがてあの荒涼とした大地にはきっと女神が住んでいるのだ。だから男たちはあの荒野に何かを見出すのだ、という結論に勝手に達する。
西洋の目から見たら、訳の分からない彼らの行動も、東の果てにすむ私の目から見たら、同じ血の通った人間としかおもえない。
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