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「メディアが戦争をあおった」という内容の番組があった。
その中で、正確には覚えていないが、こんな言葉があった。新聞記者が自分たちで記事を書きながら世論を作り、いつの間にかその世論の中に自分たち自身もまきこまれていく。そうしていったい誰が世論作ったのかも、自分たちでも分らなくなっていく。。。
その内容を聞いて思い出したことがある。私がある女性雑誌の仕事をしてるとき、似たような場面にでくわした。
これからの女性はこうでなくちゃいけない。こんな生活をしなくちゃいけないという内容の特集を組みながら、その編集者もそういう女性にならなくちゃいけないと思い始めているのだ。理想の姿を特集しつつ、自分もそうならなくては、女性とはそういうものなのだ。。。という考えの中に自分も巻き込まれていく。。。つまりはミイラ取りがミイラになる?のような感じ?
仕掛けた罠に、自分で引っかかっていく姿をみちゃった。こうして誰がその流れを作ったのか、誰も分らなくなるんだろうな。
マスメディアは、常に公平な立場でものを書かなくてはいけないというのが、大前提だ。
しかし本当に右も左も全く公平にものを見てそれをそのまま書いたら、人々はその記事を読んで、はたして面白いと思うだろうか。公平である前提は「自分で考えろ」ということなのだが、そもそも人が記事を読むのは、どこかで答えを求めているからだったりする。だからその中にひそかに「こっちの方向ですよ~」と、もっていってもらえることをどっかでほしがるんじゃないだろうか。「あ~、なるほどオ〜。そっちの方向かあ~。考えもしなかったなあ。そっち、いいかも」となる。早い話が誘導されているわけだが。
新聞などの記事を読んで、人の考えに惑わされるなというセリフをどこかで聞いたことがあるが、それも同じ事を言っている。ともかく、人は言葉に弱いのだ。なんでもかんでも最初に聞いた言葉に粘着するくせがあるんじゃなかろうか。
ま、ようするに人はとことん自分で考えるのが面倒なようだ。
絵:「メディアファクトリー新書/死体入門」とことん死体について語ります(笑)。
1 件のコメント:
マスコミの害は、印刷物になった瞬間にあたかもそのメッセージが真実に見えてしまうことです。インターネットも同様なのですが、インターネットのばやいは、これは個人の意見だなって、推察できたりするんですがね・・・。
大東亜戦争の場合は、世論がまずあって・・って順番だったですが・・。いまは、戦争の事を碌に教育されて無い若い人が、逆に右傾化してるんではないか。という危惧さえ感じてしまいます。
教育現場が日教組に席巻されている結果なのでしょうが皮肉なものだと思ってしまうおやぢでした・・。
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