この頃、朝起きてやって来る不安感。
これ、なんの意味もないんじゃね?と思い始めた。
朝だけじゃない。昼間も、夕方も、夜も、不意にやって来る不安感。
どうも単なる自我からの誘惑に思えてきた。
昔だったら、不安感がやって来ると、
「ん!?これはひょっとしたら、何か嫌なことが起こる前兆のサインをくれているんではないか???」
と、その不安感に感謝したもんだ(笑)。
その後、すぐやってきたのか、何週間後にやってきたのか定かではないが、不安的中な出来事が起こる。
「ほーら!ほらほら!やっぱし、あの時の不安はこれだったのよー!」
と、どこか満足げだ。
そうやって、私は不安をあおる思いを、もしかしたらこの能力を高めていったら、そのうち預言者みたいになり、自分にやって来る不幸を全面的に回避できるかもしれない!とかなんとか思ってた。
で、今。
これはどうも全く意味のないもんなんじゃないか?と。
そう思って色々確認したら、勝手にビビって、勝手に右往左往させられているだけだと気づく。
その不安感が、この世界でどうにかして、どうにか対処しようとさせるささやき。
これって完全にこの世界の中でウロウロさせるためのものじゃないか。どこが預言者やねん!
不安の内容は、体、お金、人。形は少々違っていても、どれもこの中に当てはまる。
もしこうなったら、もしああなったら。そればっかり。
過去のことを思い出し、未来を不安がる。
この状態は、過去と同じ未来を作り上げる。
過去の延長線上に未来を求めるからだ。
私はもう過去の延長線上の未来なんかいらない。
だってこちとら62歳。だいたいのパターンは見えている。
つまらん。実につまらん。
この不意に起こる不安は、過去と同じ未来へのお誘いだ。
「こっちよ~。こっち。あなたの行く道はこっち~。
ほらほら、過去から続く未来への線路が目の前にあるでしょ~。
それに乗っかってこれからも行きましょうね~」
それを選ばないとどうなるのか。
線路がない。
不安行きのチケットを買わないでいるとは、
全く線路がない、草っ原の上に立つってことだ。
それは「今」というところに立つことだ。
どっちに向かっているのかもサッパリわからないところだ。
「あなたが計画した牢獄から解放される道が一つあり、それが唯一の道である。
それはあなたが作り出さなかった計画に従うことである」
絵:ミステリー表紙イラスト
つくしさん、いつも楽しく拝読させていただいてます。
返信削除今日は休日で海行って来ました。
目の前には絶景、なのに職場のいざこざを思い出し、脳内エア裁判開廷。
波の音も聞こえず、青い海も目に入らず。
はー・・・俺は何やってんだと、ふと我に返り。
そしてまた沸いてくる思考にいつの間にか巻き込まれ・・・
無限ループです。
ゆうさん、
返信削除コメントをありがとうございます。
海に行かれたのですね。
リフレッシュのつもりが、頭の中は職場にいる。。。(笑)
でも、それに気がつかれたのですね。
それはちゃんとご自分をみておられる。
そこ、褒めるところです(笑)
んでもって、何やってんだと思う自分も赦してあげてくださいな。
無限ループも、脳内エア裁判開廷も、ぜーんぶ、爆赦しです。