2022年12月26日月曜日

心使いがうれしい


 


「つくしさん、ごめんねえ~、展覧会行けなくって。。。

行くって約束していたのに。。。」


昨日、知り合いから電話があった。


彼は、最近体の調子が悪くて、とてもじゃないが行ける状態ではなかったことを話してくれた。

そんな状態ならもちろん来られないよ、気にしないでと言った。


そしたら、展覧会も終わってほとぼり冷めた頃にこうやって今言い訳の電話をしていると言う。

その彼のそこまで正直な言葉にクスッと笑った。



展覧会の最終日にも電話があった。

「私もこの頃調子が悪くてねえ。。。行きたいのは山々なんだが、どうもいけそうもない。。。」

私のイラストの大先輩である方が、わざわざ電話をくれた。


そういう心が嬉しいこの頃である。


いけない理由を、いけなかった理由を話すことは、勇気がいることだ。


昔の私だったら、言い訳をしていると言うところに直目して、

密かにジャッジしていただろう。

でも今はそこを見る必要がない。

むしろもらった心使いが嬉しい。心が熱くなってくる。




私は人に対していろんな思いを抱いてきた。

それはずっと人を怖がってきたからだった。


あの人はこんな人、この人はこんな人と。

その基準によって、判断解釈して、接してきた。


でもだんだんその考えが苦しみを生むだけだと気がついてくるのと同時に、

人はみんな私と同じなんだとわかってきた。


ワンネスってこういうことなんじゃない?

みんな、同じ。みんな、ひとつって。


判断解釈するのは、分離の考え。

この人と私は違うと言う、線引きをする。


でも彼もまた私と同じように言い訳をして、

悩んで、苦しんで、でも勇気を振り絞って、

兄弟にとって嬉しくない理由を述べる。


それは正直なことであり、とても勇気のいる行為だ。

そしてあえて電話をかけてくれたことに感謝する。




正直であると言うことはとても勇気がいる。


私はずっと、人にこれを言うと、どういう反応をするかと言うことを

前もって察して、話すと言うことをしてきた。

そのおかげで摩擦もなかった代わりに、私の中にしこりが残った。


そのしこりは、その人と会うたびに、チクリと痛みを感じ、

その不快に耐えかねて、

その人とはもう合わないでいようと言う、

さらに分離を広げる策を練ってきたのだ。


先日もそんなことがあった。

本当の気持ちを言おうか言うまいか。だけど言わないと心が苦しい。

答えを求めて話すわけではなく、ただ思っていることを伝える。

それだけなのに、こんなに苦しい。。。

でも言えば、相手が苦しむ。。。。


そんな葛藤の時、目にしたコースの言葉。

「防衛しないことの中に、私の安全がある」


ああ、私は恐れの中にいた。兄弟を信用しないことを選んでいた。。。

恐れを選ぶ?愛を選ぶ?

もちろん決まっている!


そして彼のことを考えた。

うん。私は彼が大好きだ。

そうだ。大好きなんだ。

その思いから話そう。





昨日は町内会の大掃除があった。

それぞれ持ち場の役割をする。


みんなとの会話で、私は正直に話す。

私の仕事できなさっぷりも、そのまま披露する(笑)。


それが後を引かない。

取り繕いもない。


そんな時間がとても楽しい。





絵:「語り合い」


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