写真提供/前野節氏
先日、嵯峨美ビジュアルデザインのクラスメートたちと、大阪で卒業後初めてグループ展を開いた。
わしは東京なので作品のデータを、指先ひとつでポンと送り、向こうで出力してもらい、展示までしてもらうという、おんぶにだっこな参加だった。
勝手な参加者であるにもかかわらず、文句もいわず(ホントは言ってたかも知れんが)忙しく動いてくれたみんなに、感謝申し上げる。
LINE仲間が現地で写真や動画で実況中継をしてくれ、そこで何が起っているのかが手に取るよーにわかり、なんだか自分もそこに参加しているよーな、とーーっても楽しい展覧会であった。
おもしろい時代じゃのう~。
わしは今回、一点この展覧会のための制作させてもらった。
タイトルは「木神」と書いて、「きしん」と読ませた。
5月の展覧会以降、植物と人間が合体したようなものを制作している。10年間紙を使った制作をやめていたが、ふたたび紙を使うことによって、臨場感を立体性を感じる作品にした。
今回のグループ展では、データ作品を選んだ。どうせなら、ドドーンとでかくしたいとおもい、けっこう力を入れてつくった。
だがしかし、実際足を運んでいないので、どういう状況、どういう反応があるのかサッパリわからない。そんな中、友人が一枚の写真を送ってくれた。
同期のなつかしい友だちが、わしの作品の前でたたずんでいる写真。
この写真に、胸がぐっとあつくなったのだ。
彼女はじっと見てくれたのか、それとも一瞬見て通り過ぎたのか、それはわからない。でもわしの絵に対峙している瞬間をとらえている気がした。
その瞬間を見るために、作家は作品を外に向かって作っているのかも知れない。
それは、その作品をつくった作家との対話ではなく、一人の作家から出てきた、一個の独立した存在との対話を見る瞬間。。。
依頼仕事からはなれた、自分の内面から出て来る作品は、何一ついいわけが出来ない。恐ろしい反面、挑戦でもある。
絵:「木神/きしん」
植物と人間の融合は、良い題材ですね。
返信削除まさにこの地、高尾そのものという感じがします。
おおーー、ステキなコメントをありがとうございます!
返信削除どーしよーもなく、植物に惹かれます。