2011年7月20日水曜日
腐敗を好んで食べるヤツ
カラカラに乾いた畑に、久々に大量の雨が降った。
近所の畑には水たまりが出来ている。やまんばの畑にはもう水がたまらなくなった。草さんのおかげで土の中に変化があるようだ。水はけがいい。
それまでアリがビッチリついていたインゲンのツル。雨の後、アリさん、ほとんどいなくなっている。心なしか元気そうなインゲン。炭素循環農法の林さん風にいうと、野菜が元気になると、虫が「こいつは食えねえな」といって退散した、ということか。
虫は腐敗するものを好んで食べると言う。食物は腐敗か発酵に向かう。発酵に向かうものはニンゲンが食べ、腐敗に向かうものは虫が食べる。虫にとって食べた後、からだの中で発酵するものは、命取りのようだ。だから食べない。
一方、ニンゲンにとっては、腐敗するものより発酵するものを食べる方が生きられる。道に転がったフンには虫はつくが、人が好んでフンは食べない。(いや、一部愛好家の方もいらっしゃるが)Dr.スランプに出てくるハエブンブ星からやってきたブビビンマンは、地球でうんちのおいしさを知る。人の姿をしながらも、やはりキホン虫であった。
腐敗に向かう野菜は虫さんに食べてもらい、発酵に向かう元気な野菜は我らニンゲンが食べる。ほら。虫さんとわしらニンゲンは共存できるのだ。害虫といわれるのは、ニンゲンが「これわしが食いたいのに、お前らが食いやがって。。。。」という目先の欲にとらわれた勝手な解釈であった。ほんとは虫さんは「あっ!これ、腐ってく!腐ってくもんはわしらが処分するのだ」とお仕事に取りかかっているだけの事なのだ。
ということは、虫さんがたかっている野菜は、食わん方がいい、ということになる。だが雨が降って野菜の苗が元気になり、もりもり育ち始めると、虫はつかなくなる。じゃあ、野菜が元気になると、虫さんの食べるもんがないじゃあないかとおもうだろ?ちゃんと隣の草を食んでいる。インゲンの葉の横にある葛の葉を食べている。虫さんは虫さんで生きてらっしゃるのだ。
そういう自然の法則を知っておくことはなんだか大事な気がする。
実は草にもそれがいえるような気がしている。
野菜が元気に育っているところの畝には、イヌコロ草(エノコロ草のこと)がちょろちょろしか生えない。だけど、ひとたび「この野菜、ダメね」と、草さんが見下したら、がぜん草さんの勢いは増す。だもんで、畝によって草の勢いが違っているのだ。同じエダマメの畝でも、草におおい尽くされている畝と、ちゃんとエダマメが太陽を浴びるに十分なお日様をくれる草の高さとがある。この二つは撒いた時期も違っていた。そして畝の中身(土の内容)にもよるのかもしれない。どっちにしろ、虫と草は、その野菜の今の状態をよく教えてくれている。
わしらニンゲンはどーも目先の事ばっかりに気をとられる傾向があるらしい。確かに物質的に目に見えると、「あ〜〜〜っ!」とおもう。だけどその時反対の側から眺めると違ったものが見えてくる。ほら、よく相手の立場になってモノを考えなさいっていうじゃない?これって、たぶん何でもいえる事なんじゃないかなあ。やまんばもいっつも自分の立場でしかモノを考えない。欲にまみれてモノが見えない。林さんの視点は自分がやっている事を気づかしてくれる。いつも向こうの立場になってモノを考える習慣を身につけたいなあ。。。。
みょ〜な動きをする今回の台風さん。きっと何かお考えがあっての事なのだろう。日本を洗濯しているのかもしれない。。。
絵:MF新書「田舎の家のたたみ方」トーキョにいる田舎人にささげます。うち?家無いし。
雨凄かったそうですなぁ・・。
返信削除っと、のんきでいられるのは私はこの数日間で一回も傘を開いていないからなんです。
不思議なめぐり合わせですね。
今台風の近く大阪にいるんですが、雲こそ多いけれど、晴れ間がさしてるし。
不思議な感じです・・。
さて、そろそろアフター5!素敵な畑の乾杯!!
大阪かいな!
返信削除ウチの前の川、今までで一番水の量が多かった。
でもだいじょぶだった。
畑はトウモロコシと、花が咲いたごぼう(高さ2メートル)が倒れてた。ほっといた(こらー)。イヌコロ草も倒れまくり。ざまーみろ(?)。あ、その横のエダマメは倒れてなかったなあ。草さんは、自分で倒れてエダマメを守ってる?そんなことあるんかいな。。。?
自然は難しすぎる。。。
花が咲いたごぼう(高さ2メートル)・・・
返信削除自分よりでっかいやつのことは心配しなくていいんでね??
つまりダンナの事かいな。
返信削除歩く脚立はほっちょけなのだあ〜。
脚立??足長いね!!
返信削除足じゃなくてえ、胴が長いの!
返信削除