2009年3月18日水曜日
花粉症の克服
花粉舞いちる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょーか。
きのうはすこぶる調子がよかった。黄色い空気の裏高尾をノーマスクでかけずり回っても、ぜんぜんヘーキ。
「うおー!わたしはついに花粉症を克服したぜい!」と、高尾山に向かって雄叫びをあげた。
のもつかのま、今日は何となく鼻がふがふがっている....。
どーも揺り戻しが来ている様子。しかし、着実に歩は進んでいる。この揺り戻しは、徐々に振り子が小さくなり、やがてぴたっとおさまる予感がしている。
ここだけの話(どこだけや)、私はある実験を始めた。(えらいたいそやな)「かまへんかまへん」戦法もイケてるが、精神的にヨワイ私はもっと他の手はないかと探す。
「野人エッセイす」というへんなブログを見つける。そこには、ありとあらゆるわしらがジョーシキと思い込んでいる習慣をくつがえす内容が満載だった。
ほとほと西洋的発想に飽き飽きしていた私にとって(全部じゃないよ。ワインも好きだから)、「人間は自然の一部だから、自然に治る」という彼の発想に共感してしまう。日本人はそういう事をとっくに知っていたはずだ。だから自然と共存し、自然からすべてを学んだ。その知恵での長い歴史があったからこそ、今の日本人は生きてるのだ。もしそれがまちがいであったなら、とっくに滅びていたに違いない。
彼の数ある戦法の一つに、歯磨き粉を使わない、シャンプーを使わない、石けんを使わない、洗剤を使わない、というのがある。
なるほど。
花粉症の人は粘膜がヨワイから敏感なはずだ。石けんや歯磨き粉で、肌や口の中の粘膜がこそげとられていたり、大事なタンパク質が分解されているとしたら?トーゼン、外からの異物に対して過敏に反応するはずだ。別に人工的でもない自然界の花粉に対してここまで敏感に反応するのは、私のからだがどっか不自然なのだ。
そして口の中は、外から一番モノが入ってくるのだ。ここの粘膜がヨワイとどーなる?
そーか。歯磨き粉をやめてみようとおもった。
すると、その夜からのどの様子がちがってきた。ニューヨークでもノドをやられた。もともとノドがヨワイ。この時期は、寝ていると鼻が詰まって口で息をする。するとノドがからからになり、ものすごいかゆさが襲う。寝ているうちに無意識にかきむしってすごいことになる。
ところがやめたその日から、かゆくないのだ。いや相変わらず、鼻は詰まって口で息をしている。ノドもからからになる。しかし、なぜかかゆさがなかった。
たぶん、歯磨き粉をしないと、ノドの粘膜がそのまま保護され、花粉に反応しなくなるんじゃなかろうか。そして、それからというもの、唾液がよく出る。唾液は消化も助けるし、殺菌効果もある。こりゃ一石二鳥じゃないか。
なんだか調子こいちゃって、からだも石けんで洗うのをやめた。
人類は今まで毎日お風呂に入って、石けんでゴシゴシからだを洗ってきたのか?フロなんて入れるのは限られたときだけだった。それでも生きてきている。ついでに思いきって、シャンプーもやめてみた。お湯でゴシゴシ洗うだけ。すると、夜のつらさが一気になくなっているではないか。
それから日に日に楽になり、今の所、昼間はまったく支障がなくなっている。花粉症のかの字もない。しかし夜中は多少ある。
それでもその揺り戻しがくる。今日はその日のようだ。朝はキツかった。けどそれに気持ちが振り回されないようにした。すると今は楽になっている。そうやって振り子のように揺れながら治っていくに違いない。
コメントをくれたリスさんも言っていたが、共存する事がうまい日本人なのだ。歴史始まってから次々とやって来る新しい事をぐんぐんと取り入れてきたニッポン人。朝鮮から、中国から、ドイツから、アメリカから。
でもどうも最近消化不良が起こっている気がする。それは日本人のからだや心に現われはじめている。
ここら辺で、そろそろいらないものを排除する時期が来ているんではないかとおもう。
歯磨き粉はつけなくてもいい話は、歯医者さんから聞いていた。はじめっからいらなかったのだ。ただコマーシャルに踊らされていただけなのかもしれない。
最近、若い人たちが高尾に引っ越してくる。みんな、今の文明に疑問を感じている。昔の姿を歓んで受け入れている人たちがいる。それは彼らの中に何かしらの芽生えがあるからではないのか。
歯磨き粉もシャンプーも西洋的発想から来ている気がする。菌は悪いものだから排除せよ。と。
その排除のしかたはきっと自然界には極端すぎるのだ。
いや、少なくとも日本人にとってキツ過ぎるのかもしれない。
今度導入される裁判の形だって、日本人の私から見たらおかしいとおもう。アメリカからやってくるスタイルを全部「オッケーオッケー」と受け入れる事は、もうそろそろやめる時期が来ていると断言したい。
それには、まず自分の身の回りの事から見返してみることだとおもっている。国がなにをやってくれるかという事を望んでもしかたない。プラカードを担いで運動するなど、外に求める事の前に、すべては自分のからだや心の中からはじまっているのだ。
花粉症になった事で、気がつかされた。人間の内にある自然の偉大さを感じずにはいられなかった。
野人さんありがとう。
絵:大きな木 coopけんぽ表紙
つくしさん、こんばんは。
返信削除つくしさんの実験話を読んでいて、20年近く前の私のささやかな実験を思い出してしまいました。
シャンプーの開発時に動物実験をしていることを聞いたからか、エコに目覚めつつあったからか、今となっては、はっきりしないのですが、「果たして、毎日シャンプーをしないで過ごすとどうなるのか。髪はくさくなるのか。」という実験に挑んだのです。(うら若き女子学生が!)
1ヶ月後の結果といえば、ちゃんと、お湯で丁寧に洗えば、シャンプーがなくても、そこそこ髪も潤うし、くさくはならないとわかったのです。かえって、フェロモンっぽいいいにおいかも。(友人らの実証済み。驚いてはいたけれど)
不思議ですね。くさくなるような原因は別にあるのです。
私たちって、清潔でなきゃって思い込まされていて、too muchになっているのかも。
おお、証明してくれましたか!
返信削除うら若き乙女がシャンプーなしで一ヶ月。ごくろうさまです。
現在1週間はシャンプーしていません(笑)。まだ頭がごわごわします。そのうちさらさらになる(予定)。でもちっともかゆくない。フケも出ない。
で、聞くところによると、一ヶ月はバスタオルを洗わずにすむのだとか。
これぞエコロジー。
そうなの。なんだかあれもこれもやらないといけないと思い込まされちゃってます、わたしたち。
せ..洗脳だあ...!!!
私、第一弾として歯磨き粉は辞めました。
返信削除シャンプーまでは踏み切れてません。
うら若き女子大生のフェロモンならいざ
知らず、50過ぎのおやじの素の匂いって、
どうなのか???
賭けてみる勇気が出ません・・・。
まいうぅーぱぱさま
返信削除あれ?ばばじゃなかったの?ばばだとばっかりおもってました。失礼しました。
えらいっ!
で、花粉症どお?何か変化はありましたか?
やっぱオヤジフェロモンはコワイ?
案外かぐわしくって、いいかもよ〜ん。モテルかも?
ぱぱですよ。まいうぅのpapa!
返信削除目立った効果はまだ出てません。
気が入ってないからか??
慢性寝不足のつけがたたって、土曜日は
お休みしました・・・。
散歩だけはするかなぁ・・。
そっかあ..。
返信削除私にだけしか利かないのかなあ?
やっぱり気の問題なのか....?
人間のからだって複雑です。いや、心がフクザツなのか?
あたまがぐちゃぐちゃだー。
でも良かったらまた結果報告してください〜。
ゆっくり休んでね。
こんにちわ、少し前に『花を食らう』にコメントした通りすがりの者です。
返信削除なんだか気になっていろいろ読んでいると、「やっぱりそうなんだ…!」的な発見がたくさん。
これからちょくちょく伺わせて下さいね、改めまして、よろしくお願いいたします。
私もここ2,3年、身体を洗うのに石けんを使わない生活をしています。湯船にゆっくり浸って軽く手で撫でるだけで十分、と気付くのに時間はかかりませんでした。
1年くらい前からアタマも、シャンプーをやめて石けんに変えてました。ほぼ問題ナシ。
しかし!
アタマに石けんもシャンプーも使わない生活が『アリ』だとは思ってもみなかったです、その自由、私も手に入れたい(笑。
最初の何回かゴワゴワすることは貧しい学生時代の経験から知っているのですが、その先は未体験ゾーンです。今日からちょっと、トライしてみようと思ってます。
長くなってしまいました、また伺わせて下さいね。
くるりさん、いらっしゃ〜い。
返信削除イヤイヤまだこのブログの使い方が分らんもんで、どこにコメントされたのか分らんかったです。ここにいたんですね。やっと探し出しました。ははは。
石けんなし生活!いいですねえ。
人間のカラダにとって石けんってっほとんど必要ないんだって事を身を以て知りました。石けんなくったって、何万年も生きて来たんだもんねえ。ツーか、ない方が健康です。お肌もしっとりするし。ニキビも出来ん。
髪の毛はちょっと忍耐がいりますが、あまりごしごしこすらず、身体を洗う時と同じように、さらさらとわかめを洗うようにしたらいいと思う。地肌をごしごしやりすぎるとかえって油が出るし、自然に任せたらいいんじゃないでしょうか。何十年もシャンプー使って来ているから、地肌さんが「油ださなきゃ!」って思い込んでいる。だから地肌さんが「あれ?あせって油ださなくていいんだ。。」って分るまでちょっと時間がかかります。
あまりぐわぐわするようだったら、ときどき石けんか、シャンプーをうす〜くお湯で洗面器の中でといて、髪の毛だけしゃばしゃばしましょう。ほんのちょっとだけね。地肌はごしごししないこと。
ま、なんちゃってね。
みんな、ああやったらどーなるか、こーやったらどーなるかと実験するといいと思います。
この世のジョーシキにふりまわされないでいきましょー。