2008年8月19日火曜日

パウエル国務長官


 
インターネットとはおもしろい生き物だ。あることないこといっぱい書いてある。中にはテレビのニュースで言っていることと、正反対なことまで書いてある。こういう別の視点から見たニュースの一端を見ると、ホントかどうかは知らないが、テレビや新聞で書かれている内容は、決して対等でえこひいきのない冷静な内容とは限らないかもしれない、と思いはじめる。
すると、それまで歴史の教科書で書かれていた出来事は、ひょっとしたらウソも入っているかもしれない。敗者は自分の汚点をあんまり文字にして記録に残したくないものだが、勝者は、なんだかうれしくなっちゃって、大いばりで我が国や、わが軍隊の活躍ぶりなんかを書き立てるに違いない。すると、あることないことまで妄想しちゃって書いちゃう怖れがあるわけだ。記録者は冷静な人だけとは限らないし。
でも歴史に残ってしまうのは、文字と言うものや壁画というもののように、そこに歴然と物質として残されたもので推し量っていくしかない。両者の視点から書かれたものがあればいいが、そうすべてがそろっているわけでもない。そうすると「書いたもん勝ち」「残したもん勝ち」ということになってしまう(と、思っているのは私だけか?)。こんなアンバランスで、歴史は語れるのだろうか...?
けれども過去の偉大な民族のいくらかは、いや、偉大なればこそ、一子相伝をつらぬき通す文化や民族だってあるのだ。言葉は単に言葉だけの意味ではない。そこで人と人が向かい合って伝えていくその瞬間に、言葉だけでは伝えきれない何かが伝えられていくのだ。(シビレるなあ〜)
インターネットを知ることで、物事にはあらゆる視点があるということを知った。またそれを見て、ニンゲンとはどんな行動をする生き物か、何かそこにはある種の動物学的単純なパターンがあるかもしれん、などど探ってみる楽しみもある。
ネットは不思議な生き物だ。この先どう成長していくのか、これも楽しみ。
え?そんなことしてるヒマがあったら、さっさと仕事しろってか。

絵:コリン・パウエル国務長官 ハーバード・ビジネス・レビュー掲載

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