2010年6月17日木曜日

逆モヒカンのキャベツさん




わしらの畑の最初の収穫物は、野生たちが食べるとこになっているんだろうか。
昨日もなけなしのキャベツをかじられた。
キャベツは私にとって念願の作物なのだ。何度も何度も失敗し、やっと一個だけそれらしきお姿をしはじめたキャベツさんだった。
「もうちょっとかな?」「いや、まだまだかな?」などといいながら、収穫を先延ばしにしていた矢先だった。

げ。なんじゃこりゃ?
子供の頭ぐらいにまで成長したキャベツさんの丸い頭が、逆モヒカンガリ状態になっている。幅10センチくらいのずたずたに掘り起こされた一本道がキャベツの頭上に走っていた。まるで両手で抱えて「大人食い〜!」とかいいながら、スイカを下の歯でがぶがぶかじりながら一直線に進んだみたいな格好だ。サルだ。まちがいない。

それにしても中途半端な食い方をしてくれる。3分の2は残っている。ほとんど食い荒らされたならあきらめもつくが、まるで味見をしたかのような、この中途半端な残し方。
「はじめてのキャベツか。ふん。どれ、ひとつおれ様が味見をしてやろう」
がぶがぶ。
「ん。ごーかく!」
といってポイッとする。

シモベのニンゲンさまは、中途半端なキャベツの残りをウチに持ってかえり、かじられたところを丁寧に外し、残り3分の1のキャベツをありがたく頂く。
自然な甘みがお口に広がる美味なキャベツであった。



いや、ひょっとしたら逆かも。。。サルはお毒味役を買って出てくれていた。。。?
「お殿様、これは大丈夫です。あとはお食べください」。。。と?

う〜ん。自然は底知れないのだあ。


絵:カットイラスト/ゼラニウム

2 件のコメント:

  1. まいうぅーぱぱ2010年6月17日 9:40

    まさにサルものは追わず・・ですか

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  2. うまい!

    ところでジャガイモが葉っぱが黄色くなってきました。ほってみたら、ちっこいのんが2個だけ。とほほです。

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