2022年5月16日月曜日

この世がアルデンテ

 


昨日、ラーメン屋さんでラーメンを待っている間、

後ろ手にテレビの音を聞いていた。

DASH村の番組。久しぶりにテレビの音を聞いた。


アナウンスを聞きながら、

「この世があるという前提で話しているよなあ~」

と思った。


当たり前だと言えば当たり前だった。

何言っちゃってんだろ。あたし。


それで心の中を見た。

一時間前のことを思い出す。

「あれ?これもこの世があるという前提になってるなあ。。。」


そう思った時、心の声を消してみた。


目の前に見える風景は、なんでもないもの。

ラーメン屋のメニューが書いてある壁と、その前の席の角っこ。

どーでもいい場所を見ながら、心の中を静かにする。


心の中の声が止まると、この風景が意味のないものになった。

そうか。心がこの世界に臨場感を与えているんだ。。。。


心は常に過去を追いかける。

一時間前はこうだった。あの人がこう言った。私がそれをどう思った。。。

そういう考えが、この世界をリアルなものにしている。

時間があって、空間があって、車でラーメン屋さんにやってきて。。。と。


ふ~ん。。。おもしろいなあ。

この心が世界があるように仕向けているんだ。



朝起きてそのことを思い出す。


ラーメン屋さんにいるとき、

心は30%、風景は70%の価値を見出していた。


だけど今振り返ってみると、違っていた。

心は90%、そして風景は10%。。。。。?


いや!違う!

心が100%で、風景は、、、0だ。。!


うわうわうわ~~~。。。。


それが心が原因という意味だったのだ。

心が作り上げているのだ。


だから静かになれと言ったんだ。

それがこの世界に関わりを持たないことだから。


「世界はない。」

「肉体は一瞬たりとも存在したことがない。」

コースがいう言葉。


そんな話は仏教でも聞く。どこでもいう。

宗教かじれば出てくるおきまりの言葉。


でもそれをちょっとでも「マジなんや!」と垣間見ると、ぶったまげる。


だから心を変えろと言ったんだ。

だから正しい心を思い出せと言ったんだ。



いつまでも間違った心で、この世界をアルデンテで、、、


もとい。

この世界をある前提で見てても、
四苦八苦しててもしょうがないよ。
それ、ないんだからと。




絵:ミステリー表紙イラスト




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