ダンナにちくりとイヤなことを言われる。
なんだってえ?
なんでそんなこと言われなきゃいけないのよ。
あんただってそんなこと言える立場じゃないのに。
だいたいあんたはねえ。。。。
あたまの中がおおさわぎする。
売り言葉に買い言葉。
こっちが正しいことの説明。
あっちがまちがっていることの理由。
全部エアー。
あたまの中でエアー演説。
ふと、そのちくりと言われたことがなかったら、こんな思いになってなかったことに気づく。
あのちくりがなかったら、こんな気分にならなかったのに!
とはじまる。
あのたった一言があるだけでこんなに不快になっているんだ私。。。。。
たったあの一言だけで。。。。
あの言葉を聞く前は、私はすごく静かな気持ちだった。
あの言葉を聞いたとたん、すごくイヤな気分になっている。
そして今は?
あの言葉はもうここにはない。
一回聴いただけだ。
それに気がついたとき、その前の静けさが戻っていた。
「過去に死ぬ」
クリシュナムルティがよく言ってた言葉だ。
私は一瞬聞いた言葉をだいじに持ち続けていただけだったんだ。
だいじにもって、ずっと不快さを味わっていただけだったんだ。
たったそれだけで、人は苦しむ。
今目の前にないのに、あたまの中でずっと持ち続けて苦しみ続ける。
すこし前のことに次々に死んでいけば、つらかったことも、ことごとく消えていく。
次々に自分の過去に死んでいけば、「私」と言うアイデンティティも消えていくのだろう。
次々に自分の過去に死んでいけば、「私」と言うアイデンティティも消えていくのだろう。
ほんの一瞬の気づきに、心は開きはじめる。
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