11月4日(火)〜11月12日(水)
「あんたさあ、ホントに思ってること言わないよねえ」
と、やまんばはダンナをするどくつっこむ。
「しょーじきに言えば?」
「え?おれ、いつも正直に言ってるよ」
「うそうそー。一見好き勝手にしゃべっているよーに見えるけど、ホントのところは言わないじゃん」
「。。。それ、君のことじゃないの?」
「。。。。 ん? えっ、、、えええええ~~~~っ!」
するどくつっこみをいれたつもりが、墓穴ほっちゃった。
そーなのだ、そーなのだ。
およそ人の気に入らないとこ見つけてぶーぶー言ってるものは、じつは自分のことなのだ。マジで。ホントに。おもいっきり。
誰かのことを「あいつは頭が固い」と思っているのは、おれは頭が固いと思っているのだ。
「あいつ」は「おれ」に主語を置き換えられる。
ためしにやってみそ。
だれかさんの気に入らないところをあげつらってみよう。そのだれかさんの、だれかのところを自分に置き換えてみよう。マジで自分にショージキに自分を振り返ると、自分で自分のことをそう思っていることに気がつく。
実際どうであるかは関係ないのだ。
かんじんなのは、自分でそう思い込んでいる、信じているってことだ。
やまんばは、一見好き勝手にしゃべっているよーに見えるけど、うまくごまかしている。その場をテキトーにとりつくろっている。
それは他人が怖いからだ。だから本当に思っていることが言えない。
んで、それを他人に見るわけだ。
「あ、あいつ、自分のこと隠している」って。
犯人は君だよ、ワトソン君。
犯人は君だよ、ワトソン君。
やまんばはほんとに思っていることは言えないものだと信じているのだ。
ほんとは言えるかもしれないのに。
ダンナに向かって、「ホントのこと言っちゃえ」っていってるのは、自分に向かっていってるのだ。
おそろしーぐらいこの世は自分の心の写し鏡だ。。。
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