小説はほんとうにあるがごとくに書くのよ、とかなんとか誰かが言ってた。
そう、この世もほんとうにあるがごとくに仕組まれている。
まさかこれが幻想!?と、およそ信じがたいほどに、まさにハリウッド映画のSFX技術のすごさのように、見事な演出によって作られているのだ。
そのシナリオは生まれてくる前に自分自身が作って、今も次々に作り出し続けているんだけど、ほとんどの人がその自分に演出したことを気がつかないまま「こんなことのぞんだわけじゃない!」といいつつ死んでいく。ここまでだまされるほどの演出って、すごいSF作家だ!すごい小説家だ!
んで、その中のほんの少しの人が
「あれ?これ、なに?」
と、へんなところに、仕掛けのほころびを見つける。まさかこんなところになんでこんなものが。。。?
押し入れの奥の、そのまた奥に、着物のほころびのよーに、一本の細い糸がたれている。
その糸をブンとひっぱってみる。
するととたんに今まで存在していたものが、いきなりバタバタと音を立てて崩れて消える。目の前にはまったく違う世界が広がっている。
そこでその人は、
「なあんだ。今までのは夢だったのか」
と、言う。
それを経験した人が、ブッダだったり、名もない、歴史にものぼらない人々だったりするんだろうな。
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