2012年10月27日土曜日

千社札「へたくそ」




「元気だねえ」
ダンナに嫌みっぽくいわれる。

理由は何となくわかっている。
自分の中にある、自分へのレッテルに気がつきはじめたからのようなのだ。
仕事をしていると、絶えず自分の中で心がしゃべっている。

「あ~~~、だめだあ。この、へったくそおお~~!いつまでこんなにへたなんだあ~~!」とか
「つまらん。実につまらん、そのアイディア。ちったあ、おもしろい、みんながドッカーンと受けてくれるようなアイディアだせねえのかああ~~!」

私は絵が下手!と、アイディアが貧困!という2代レッテル勢力に押しつぶされながら、絶えずそのおもいと戦って仕事をしていた。

いつものように「ウ~~~~、こっこの、、、へたくそ~~~。。」
とはじまったところ、
「あれ。。。?私、へたくそって思ってるんだ」と気がついた。

「私はこれこれこーゆー人間である」と信じているのである。千社札のように、ぺたぺたと自分にいろんなものを貼付けているのだ。
「へたくそ」「アイディア貧困」「のろま」「あほ」などなど。

そんなもん貼付けて、何の意味があるだろうか。

自分はへたくそだと信じていることと、うまくなりたいという願望がせめぎあっているのだ。
これはお金持ちになりたいというおもいは、実は「俺はお金がない」と信じているものが根底にあって、この二つの意識がおたがいにせめぎあっているのと同じ手法だ。
両方が押し合って(引っ張り合ってか?)、どっちにも転ばず、ただただエネルギーの消費しているだけだったのだ。

一般的にいわれている、自分のマイナス要因を見つけることによって奮起できるとか、モチベーションになるとかいうのを使うのは、もうわしはやめることにした。それでさんざんやってきたのだ。でもものすごーい労力使うわりに、ちびっとしか進まなかったからだ。


さて、そのレッテルが自分が前に進むのを止めているんだと知ったので、
「わたしゃ、別に下手でもなんでもないや」
と思ってみた。するとすーっと前に進みはじめたではないか。

「アイディア?別に貧困でもなんでもないや」
と思ってみると、今まで気がつかなかったアイディアもほろほろ出始めたではないか。
あんなに狭かった自分の目の前の視野が勝手に開きはじめたのだ。
「ああ、こんな所にヒントがあった」

拷問のように自分にムチ打ってやっていた仕事が、息をするように自然に変わっていくとは、わしゃあ~まっことびっくらこいた。

これはおもしろいぜよ。
みんなの中にも自分に
「わしゃ、これこれこーゆー人間なんじゃ」
と決めつけているものってないかえ?
 
案外それが自分を苦しめているだけだったりするかもしれんぜえ~。ひえ〜。

絵:「1日1回背伸びするだけで人生と体形は変わる」MF新書表紙
おもいっきり売れた「腹だけ痩せる技術」の著者の第2弾!

0 件のコメント:

コメントを投稿