し。。ん。。。
朝、目をさますと音がしない。
「あ、雪だ」
カーテンをはぐると真っ白な世界があった。
「今夜未明から雪が降ります」
テレビが言った。
寝る前、あの独特の音のしない音が聞こえない。カーテンをはぐるとまだふっていなかった。
ここ高尾はいつでも静か。たまに電車の音がするぐらい。そんな静かな場所。だけど雪が降ると、まるで違う静けさがある。
雪の音は、なにかこう、全てをくるんでしまう、吸収される音。。。とでもいうのだろうか。音が聞こえないのではなく、出る音をみんな吸い込んでいってしまうようにおもえる。それはあの小さな結晶のひだひだの中に音という波動が引き込まれていくからなのかもしれない。
ど。。。ん。。。
雪の固まりが屋根から地面に落ちた。地面がかすかにゆれる。
ざざざざーーーっ。。
木の枝にのっかった雪の重さに耐えかねて枝が手をふるった。
白と黒の世界。
白鷺が川の上を飛んでいく。今日はいつもと違って、あの純白の身体が、ちょっと黄色く見えた。
外出の必要が無い雪の日は、確かに結構楽しい・・・。
返信削除おお、雪の中、ごくろうさまです。。
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