2011年7月4日月曜日
野草料理!
ふえ~、あつい。畑でセミが鳴き出した。はやくね?これからぶっちぎりあぢー夏がやってくるんだろーか。
先週、ウチで「野草を食べるかい?」を開いていただいた。あこがれのしと、われらがはっちい隊長のおでましである。その風貌はごっついオヤジなんだけど、ウチにくるときは、いつでもそこらの草を採取して、おフランスで繊細なフルコースの料理を作ってくれるのだー。
今回はフラワーコーディネーターのお姉ちゃんをお呼びしての饗宴。何でも彼女、野草を生けてみたい!のだという。
野草を料理するオヤジと、野草を生けたいおねえちゃん。花と団子が一緒になったような贅沢な時間。
使った野草、木いちご、シオデ、カンゾウの花のつぼみ、カキドオシ、そしてなんとかというキノコ(名前忘れた)。アンチョビやガーリックやオリーブオイルや生クリームで味付けされた、よだれじゅるじゅるな、そしてゲージツ家をびんびん刺激するようなクリエイティブな野草料理でありました。ごちそーさまでした。
ところで、むかしの日本人は何食ってたんだろ。
最近見つけた「北鎌倉の無肥料自然農法の畑から:」さんのブログに書いてあった。
戦国末期から江戸初期にかけて書かれたという日本最古の農業書「清良記ー親民観月集」によると。。。
例えば2月
芹、薺、夏菜、土筆(つくし)、おばこ、韮、わらびな、防風、ちさ、よめがはぎ、 雉の尾(きじのお)、榎葉(えのき)、藤葉、はきぎ、葱、千根、 菘菜 (すずな)、田びらこ、仏の座、田にし、すぎな、子持菜、たんぽぽ、よもぎな、あさつき、野蒜(のびる)、かづらな、けしは、三葉芹、高野菽菜(まめ な)、椎茸、蓮根、仙大黄、いびら、河ちさ、ぜんまひ、ほど、野老、やまいも、ゆり、葛根、蕨根、独活(うど)、三月大根、芋の子、くこの葉、つくり人参
よくわからん名前もあるけれど、だいたいにおいて、今いわゆる雑草といわれているものがふつーに食べられている。大声で言っちゃなんだけど、今の野菜作りの人にとっちゃ、「畑にハヤカしちゃあなんねえ雑草」が目白押し。それが畑にありゃ恥の象徴のような、よもぎやスギナやタンポポやホトケノザが、「食ってたじゃん!」なのだ。なんということだ。むかしの人が大事に食べていたものを今の専門家は悪だとする。
「北鎌倉」さんは、その雑草、もとい、野草さんたちの栄養価も教えてくれた。
ほうれん草:
カルシウム(mg/100g)
98(1963年)
55(1980)
49(2004)
鉄
3、3(1963)
3、3(1980)
2、0(2004)
ビタミンC
100(1963)
65(1980)
35(2004)
ナズナ:
カルシウム(mg/100g)
300(1963)
300(1980)
290(2004)
鉄
2、5(1963)
2、5(1980)
2、4(2004)
ビタミンC
40(1963)
40(1980)
110(2004)
他、小松菜やヨメナ、よもぎなども表してある。だいたいにおいて、野菜は栄養価大きく減少。野草はだいたい変わらずの栄養価。これは畑で育つか、自然に育つかの違いなのではないだろうか。畑にはいろんな物が投入され栄養価が変わり、野草は自然のままに育つので変わらない。
確か山菜などは栄養価なし、繊維ばかりである。と言うふうに教わって来たと思ったが、ドーダあ。カルシウムなんか、ほうれん草よりナズナの方がぶっちぎりではないか。
今の野菜をスーパーで買いしめ、アホほど食べるよりは、山に入ってそこらの食べられる野草をちょいとつまんだ方が、よっぽど健康になるやも知れぬ。
ちなみに畑の近所の野草は食わぬがマシ。そこらの土に何が入っているか分らない。なるだけ人の手が入ってない場所で育った季節の野草を食うべし。(というか、野草は季節のものでしかない。これが自然)
「北鎌倉」さんは、実際野草を食される。今の季節、ツユクサ、オオバコ、ヤブガラシが畑にはびこる。ゆがいて食されておった。自然農はいやでも野草がはびこる。まずは野草を育てて、おいしく頂いた上で、野菜を育てるかあ〜。
負け惜しみ?
いやいや、こんな時代、まさしく野草は底力をつけてくれるような気がしてならんのだ。
ニンゲンって勝手な存在だよな。同じように生えてくるのに、「こっちはいるけど、こっちはいらない」と、好き嫌いを言ってるのだ。だけど植物さんはだま〜って、「えーよ、すきにすれば」という。勝手ですんません。
勝手だけど、やまんばは、野菜も野草のようにたくましく育てるのだ。(の、予定)
絵:MF新書表紙
世界一いやしい日本人、どこへいく!。。とは書いてない。でも食物の外交を前向きにとらえた一冊です。新刊でたよ〜。
前におっしゃってましたが、化学肥料は細胞を肥大させるっちゅうことですので、栄養価が薄まっちゃった。ってことですかね??
返信削除肥料使わないから密度高く、味濃く、香り高く・・・・でも、量はちょっぴし・・。
って事かな??(笑)
化学肥料は、肥大はさせるけど、内容が伴わないんだろうね。あまいもんばっかり食べさせられて太るメタボ坊やみたいなもんだろな。結局脂肪ばっかり。
返信削除野草は自力で栄養を吸収する。その力が大きいか、その場所が彼らの理にかなった土地なら、きっと栄養価も高くて、でっかいヤツ(ついでに野菜も)が育つはず。。。。
と、捕らぬタヌキの皮算用や。
今日も落ち葉を畑に突っ込みました。