2010年11月18日木曜日

草ごえと歌ごえは野菜に効く。




秋に入り、あの激しかった草の勢いもウソのよう。今は広々と全体を見渡せる畑の中で一息つく。

近所の畑おじさんに
「ドオだあ?オタクの畑の調子は」
というご挨拶に(なかばからかい半分の)、
きっちり「はい。草、育ててマス」
と、毎度答えるぱぱさんのセリフどおり、今年はホントに草育てた。そのかいあって、秋には草肥は豊富。カラカラに乾いたメヒシバはサイコーの草肥。畝のベッドでお布団代わり。晩秋の寒い風の中で野菜さんたちはゆっくりあったかく育っている。

去年の秋と今年の春の種まきのような、虫の食欲おう盛さは、なぜか今年の秋の種まき頃にはぴたっと止まった。
春蒔きの新芽全滅の悲劇を繰り返すまいと、アホほど撒きちらしたアブラナ科の種。虫に食われずコオロギ食べず、そのまま発芽。畝の上、隙間も見えない新芽の嵐!土の肌はおろか、草の一本も生えてこれないくらいビッチリ埋まった。

ちょっと歌いすぎたかな。。。?
あるブログで発見した、歌いながら百姓するきもいオヤジ。畑のど真ん中で朗々と好き勝手な歌を歌う。その歌の内容は、私の聞きながら育ったものとぴったりマッチしていた。おのれ、私のジェネレーションだな。とチェック入れる。ドンピシャ。そうか。歌うのか。。。
んで、やまんばは、マネをした訳だ。

「撒きなさ~い。わらい~な~さあ~い。人として、野菜として、大きく育とうよ~」
そうやって歌いながら、秋に次々と種をまいた訳だ。
そして目の前に、草も生えないくらい密集した新芽の畝。こっこれじゃ、間引きできない。。。。ほっとこう。。。(オイ)

私の美声はそんなに野菜にキイいたのか。。。?やはり、肥かけは、声かけなのかもしれん。「菜っ葉の肥やし」とはこのことか(ちがーう!)
『注:菜っ葉の肥やし(なっぱのこやし) 野菜の肥料は下肥(しもごえ)であることから、掛け声(=肥の洒落)ばかりであること。言うだけで実際の行動を起こさない者を罵(ののし)って言う』

それにしても、初めてこの畑で種取りしたアブラナ科の野菜、タアサイ、水菜、壬生菜、小松菜、ノラボウ、コカブ。それぞれに種とったはずなのに、出てくる葉っぱは、みんなおんなじじゃないかー!若草色の若葉のベッドは、水菜のはずなのに、丸い葉っぱや、チンゲンサイみたいなものが混じっているし、タアサイの葉っぱは、水菜みたいにギザギザしたモノが混じっている。しかも根っこがカブのように太っているものまである。これが交配という奴なのだな。もうしらん。このまま育ててここの畑オリジナルの野菜を作ってしまおう。

聞く所によると、インディアンは野菜作りに肥やしは入れないと言う。ゆいいつ入れる肥やしは、笛。笛を吹いて野菜に聞かせるのだと言う。これだな。やはりこれにかぎるな。ひそかに歌って肥やしをやろう。。。
誰もうしろで聞くなよ。


絵:オリジナル絵本「やまごえ」より

2 件のコメント:

  1. まいうぅーぱぱ2010年11月19日 7:46

    声=肥。いやいや、結構当たってるかもよ。
    もともとは、言葉は音しかなくて、字が充て
    られたのは、文明が進んでからですからね。
    「臭い」と「腐る」の”クサ”は同じ語源と
    聞いちょりやす。

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  2. おお、やっぱしなあ〜。最初に音ありきだなあ。
    お?クサも臭いと腐るか?

    という事は、草肥は、「臭い声」となるのか。
    なんじゃあー、わしの歌の事かあー。

    つまり腐った声は、野菜の肥料になるっちゅーことかいの。
    ほほーん。つまりはそーゆーことかい。orz

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