2010年6月15日火曜日
自然農2年目
さて、自然農2年目にしてはや挫折の日々。アブラナ科の野菜はすべて双葉を、やっと育てたキュウリやスイカの苗も、畑デビューしたとたん、次々に虫さんに襲撃される。ああっ、去年の勢いはどこへ?今となっては懐かしい小松菜の親分さん。。。
自然農をやっている方のブログにコメントで質問。すると
「自然農2年目は虫に食われて当たり前。だんだんよくなってくる」
というお言葉が返って来た。
え?ほんと?じゃ、これってあたりまえ?
単純な私はなんだかほっとする。人はどうしても前と比べて隣と比べて一喜一憂する。その感情に自分で振り回されて見えなくなってくるようだ。
今までたまりにたまっていた膿が、出される頃合いなのだそう。化学肥料や有機肥料は自然にとってどうも不自然なもののようだ。それを出そうとするため植物がその根で吸い上げ、それを虫さんたちが食べる。。。のだそうだ。だとするとなんということなのだ。虫さんも植物さんもあえて自分を犠牲にしてまでして自然が自然であるための貢献をひたすらやっていることになる。
確かに近所の畑をみると、まず化学肥料や有機肥料や鶏糞や牛糞を蒔く。すると虫に食われる、で、農薬を撒く、又は自然にやさしい(?)別の方法で殺すということを繰り返している。ほんとうは、草や虫たちが必死で調節をしようとしているのだとしたら、なんと人間はおろかなことをしているのか。そもそも肥料をやるのは太らせたい、立派な野菜にしたいという欲から来る。しかし肥料はあげなくてもちゃんと育つ。
そのとき、大麦の穂が眼に入った(突き刺さったわけではない)。今ちょうど大麦と小麦の収穫時期だ。いっしょにやっているまいうう〜ぱぱさんがいった。
「この辺はスズメがいないのかねえ。全然食べられてないよね」
「え?ナニを?」
「だから麦だよ」
その自然農の人が言っていた。畑やりはじめの頃、麦を鳥に全滅させられたと。そういえば、近所で大豆と小麦を交互に植えている畑も上にネットをかけてあった。ということは鳥は麦を食べるのか。たしかに数は少ないがスズメはいる。麦はドバトも食べると言う。ドバトなんてわんさかいる。畑の中をちょこちょこあらゆる鳥が走りまわる、飛び回る。しかし麦を食べている様子は今のところない。
まさか。。。
まさかこんなことがあるのだろうか。草も虫たちも自然を調節するために肥毒を食べているとしたなら、鳥が食べないとは限らない。つまり近所の麦畑は、その中に肥料の毒素が入っているから食べる?しかしウチの畑の麦には入っていないから食べないのか。。。?まさか。。。?
その自然農さんの畑は2年放置されていた畑。ウチの畑は5、6年の放置。すなわち放置されたことによって肥毒が多少なりとも減少させられているということなのだろうか。もし去年麦を植えていたら、ウチの麦もあるいは全滅だったのかもしれない。
エダマメも最初のものはサルどのに全滅させられた。が、その後はぴたりと来なかった。
考えてみりゃ、草と虫が自分を犠牲にしてまで肥毒を食べることに驚かないでいて、サルや鳥が同じことをするとしたら?と驚くのは失礼な話だ。ちょっと私、動物と昆虫と植物を優劣つけてないか?
これはあくまでも私の勝手なドシロートの憶測に過ぎない。引き続き探求してみることにする。が、そのドシロートの憶測が少しでも真実に近いものなら、すべてのことはあるがままでいいのだという結論に達する。ニンゲンが欲かいて、もっと大きく、もっとりっぱに、たいりょうせいさ〜ん!と声高に進めば進むほど、虫や植物や動物たちが大量に投入されたチッ素やリンやカリ漬けの野菜をみて「あ〜あ、こんなに変形させちゃって。。。」とせっせと食べて調節するのだとしたら。
身体だってそうだ。痛みをイケナイことと思い込むから、なんとかしなきゃと薬を大量に投入する。すると身体が、「あ〜あ、こんなもん入れてくれちゃって。。。」と最初の痛みの原因を直すだけじゃなく、その異物を取り除く他の仕事までかせられるとしたら。。。。相当ダメージが大きくなって来るはずだ。
つまり何でもかんでも複雑にしてしまっているのが、現代の人々の発想なんではないだろうか。
コメントの返事をもらった人のおかげでふっと引いて畑をみることが出来た。気がつけば八列トウキビも、エゴマも虫にやられはしても自然に間引かれて順調に育っている。
いかに心が静謐でいられるかにかかっている気がする。
今日も太陽の日差しがまぶしい。
絵:カットイラスト/ピオニー
まさに風邪の谷・・違った「風の谷のナウシカ」の婦界・・また違った・・・。
返信削除腐海のメカニズムですね。
今年の枝豆は期待大でしょうか?
あっそっか。まさに。
返信削除宮崎さんも腐海。。。あ、違った。深いですねえ。
エダマメ、大麦の畝にさっき植えときました〜。あらゆる畝に突っ込んでおいているので、今年はエダマメ三昧じゃ〜〜〜〜っ!