2009年12月24日木曜日
見えるもの見えないもの
催眠術師が、ある男に催眠術をかけた。その男には娘がいた。術師は娘が見えないように術をかけた。すると、娘が数センチ前に立っているにもかかわらず、男には娘が見えなかった。
ここまではいつもの催眠術。さて、そこで術師は時計を手に持って、娘さんの後ろにまわした。当然、彼からはその手は娘さんの背に隠れて見えないはずである。
そこで術師は「さて、ここに時計があるのが見えますか?」と聞く。「ハイ見えます」と男。「では、今何時か教えてください」そういうと、男はその時計の針を正確に読んだのだ。
つまり、この男にとって娘は本当に透明になって見えなかったということだ。ここで疑問が生じる。大根を食べてリンゴの味がしたり、男が女に見えて、ちゅーしたりするのまではわかる。単なる「気のせい」で片付けられる。しかし、時計の文字盤が見えてしまったのだ。娘さんという物質はどこへ行ったのだ?
現代の量子力学ではすでに証明されている「物質はない」ということ。そうはいっても頭でわかっていても、現に物質があるから見えるじゃないかという。しかしこの催眠術は人が知覚するものが、いったいなんであるのか?という疑問を真正面からぶつけてくる。人はそこに、ある、と思うから存在する。そして、ない、と思えば存在しないのだ。
ペリー総督率いる黒船がやってきたときも、目の前の巨大な船が見える人もいれば、見えない人もいたのだという。つまり人それぞれによって知覚するものが違えば、見えないということだ。それはお化けが見える人もいれば、見えない人もいるように。
科学は、見えるものだけを徹底検証して証明に証明を繰り返して出来上がってきた。しかしここにきて科学が揺らいでいる。物質という万物共通のあるはずのものが、実は存在しないという矛盾につきあたったからだ。そして人によってそれは見えたり見えなかったりするという曖昧さに気がつき始めたからだ。
考えてほしい。すべて目に見えるものだけを追求してきたのだ。それは絶対的に存在するものとして。科学も医療も先端技術も。でも私たちが見えている世界は、0.5パーセントしかないという結論に達した論文もあるのだ。まあ、控えめに見て50パーセントだとしよう。それでもその残りの50パーセントは見えていないのだ。その50パーセント見えていないというおもいっきり欠落した状態で、何を科学するのだろうか。これは太陽が地球の周りを回っているという前提で宇宙に飛び出すようなもんだ。あぶなっかしいったら、ありゃしない。
ひょっとしたら、現代人は、巨大な催眠術にかけられているのではないか。テレビや新聞マスメディアによって。「きみきみ、目に見えないものは存在しないのだよ」そしてもっといえば「娘さんはあなたには見えないよ」と、本当は見えるものまで操作されているとしたら?
昔の人は言った。「見を弱く、観を強く」
目に見えるのもに惑わされるな、物事の本筋を内側から観ろという意味だ。それはまさに、目に見えるものはあいまいで惑わすもの、そういうことを日本の昔の人はわかっていたのではないだろうか。それが、戦後、物質主義の中で、その大事な言葉は忘れられ、ひたすら目に見えるものへの絶対的な信仰のようなものを植え付けられた。
私もそういう催眠術をかけられているにちがいない。それを一つ一つ取り除いていく作業が必要な時期に入っている気がする。
絵:コージーミステリー表紙
不思議だよねぇ・・・。
返信削除ひょっとしたら超能力者ってのはそうゆう常識、思い込みから完全に開放されている人の事かもね。
透視能力:分子の隙間から裏側を見れる人
あと、時間跳躍や瞬間移動やら。
そうなのだ。
返信削除まさにそういうことなんではないか?と最近思うわけです。思い込みから解放されているから、不可能と言われている事が平気でできる。何も仙人や超能力者だけの特権じゃないのだ。
まずはそれに「気づく」ことからはじまる。
そしたら、会社へいくのにぎゅうぎゅう詰めの電車に乗らなくても、瞬間移動できる!
どうよ。まいううーぱぱさん、やってみる?
いやぁ。昨夜は早速瞬間移動ってやつやり
返信削除ました。
八王子で降りるはずが、な・な・なんと、
大月まで瞬間移動・・・・orz
えええ〜〜っ、すごい。
返信削除まさに瞬間移動だ。
やればできるじゃん!って意味が違うか。
で、タクシーでもどってきたんでしょ?
高い瞬間移動やなあ。