カメムシの失神は、ニンゲンにも言えそーな気がする。
人って、けっこう心の中で毒舌していない?
たとえば、
街で見かけた人の行動をいちいちチェックして
「なんて行儀の悪い子。電車の中でお化粧なんかしちゃって」とか、
せんべい食べながら、テレビに向って
「そうよ、政府が悪いのよ。こんな食糧難の世の中にして」とか
「ああもう、うちのダンナったら。この粗大ゴミ!」とか。
気がついたら、心はブーたれオンパレード。一つ気に入らない事を見つけると、それに意識は集中する。
集中すると、心はもっとネガティブな事を見つける事に忙しい。これはどう?あれはどう?
あっ、あっ、そうそう、あれあれ、あれなのよ〜、ととめどもない。
オモテじゃ見えないから、何言ってもバレないし。言っている本人は『自分は正義の味方』な気分。世の中の悪を見つけて指摘するエライ人。(これは、じつは快感だったりして....)
でも、べつになにをするわけでもなし。
だから、何も解決しない。かくしてそのブータレは、延々と言い続ける事になる。
ところがその毒は、どこかに噴出するわけではないので、密閉された体の中でたまることになる。
ちょうど、カメムシさんの密閉容器実験と同じ状態。自分で自分の毒にやられる....。
最近は結構イライラした人が多いのも、そういう言葉を心の中で噴出しまくっているからなのかもしれない。
で、自分の毒に当てられて、具合が悪くなる。わちゃ〜。
そういう私も自分の毒に当てられて、失神状態になった(笑)。
カメムシさんを見て、我ふり直す、だな。
もし、カメムシさんが噴出するものが、しあわせ攻撃だったら、密閉容器の中でしあわせにあふれた空気の中で、恍惚状態になったんだろうな。
絵:『雪女』ECC英語絵本教材掲載
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