2023年8月5日土曜日

眠れない夜


 

今、町会の年表作りに明け暮れている。


先日アメリカの仕事が終わって、時間が空いたから一気に取り掛かった。

いつ次の仕事が入って中断されるかもしれないから、今やるしかない。


しかし難問は次から次へとやってくる。

一つの疑問「これ、何?」から始まって、「じゃあ、その横にあるこれは何?」


例えば、一つのお地蔵様からその横のお地蔵様への疑問、

そしてある日町会の方からいただいた物語に書かれた、そのお地蔵様の別の歴史。。。。

え?違うの?こうじゃなかったの?


この話、この人とあの人の言うことが違う。。。どっちが正しいの???


と、どんどん疑問が浮上。答え合わせに翻弄される。


この話、面白いんだけど、どこまで書いていいものか、書かないほうがいいのか。

書き方次第なのか。。。。


おまけに細かいオヤジに「これ、やっといたー!」と、お世話がやってくる(笑)。

「楽しみにしているよ」との励ましの言葉は、今の私にとっては単なるプレッシャー。


仕事のできるサラリーマンのオヤジの文章が、私を無言で攻めるように思えてくる。

こんな風に書かなければ説得力がないのか。

こうでなければいけないのか。。。

私の文章はまるで小学生じゃないか。。。

いやその前につじつま合わせが。。。。


ついに寝られない夜が続く。


「ああ、あれがダメだ。。

ああ、これも問題だ。。。

そうだった、あれもまだやれてない、、、

だいたいこんな書き方でいいのか、、、

何かとんでもないことをしでかしているんじゃないか、私、、、」

一晩中うなされる(笑)


夜中、窓を開けて、目の前の川風を感じる。

バシャバシャバシャ。

川の中を誰かが走る。鹿だ。最近よく出てくるようになった。

上に目をやると、真っ黒い山の稜線の上に満月。


そうか。。。

森だ。。。山だ。。。水だ。。。!


年表は人。人がどう生きたか、どんなことがあったのか。

でもその背後にはいつも自然があった。

これらに囲まれて人は生きてきた。

その視点から書こう。


オヤジの文章も正しいが、私の文章もまた正しいのだ。


年表作りはこれでいこう。


森、山、水。




絵:「山越」





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