2015年10月3日土曜日

苦しみの中にくつろいでみる




わたしたちは、「ねばならない」というものにとこかこまれている。

痛いのは取り除かなければならない。
苦しみは取り除かなければならない。

人は苦しいと、それに抵抗する。
人は痛いと、それに抵抗する。

でもそれに抵抗すればするほど、痛みは増す。
苦しみに抵抗すればするほど、苦しみは増す。

なぜ抵抗するのか。
それは、痛いことは悪いことだとしているから。
苦しいことは悪いことだとしているから。

確かに痛いことは、「死」と言う恐怖に結びついているから、カラダは自然と守ろうとする。それは大事なことだ。痛みから来る恐怖がないと、人はアクセル踏みっぱなしで、ドンドン死んでいくだろう。

だが私たちのほとんどは、その瞬間の肉体的恐怖ではなく、過去や未来を想定することによる観念的な恐怖のなかにいることがほとんどではないだろうか。


やまんばは、痛みを感じるとき、痛みの中にくつろいでみる。
この痛みはどんな痛み?
おお、こんなかんじか。おお~、ググ~っとねじれる感じか。
おおおお~~~っ。。。

痛みは抵抗するよりも、受け入れる方が、和らぐのを知る。
そしていつのまにか消えていく。
肉体の中にひそむ叡智を感じる。なぜ痛みを与えているのか。
それさえも、素晴らしい教えなのではないだろうか。


やまんばは苦しさを感じるとき、苦しさの中にくつろいでみる。
この苦しさはどんな苦しさ?
。。。胸になにかがある。
どんなものが?
そう、、ねえ。。しいて言えば、ありとあらゆる色の、いろんなカタチの考えが、バラバラに飛び交っている感じ。。。。
それはどんな色をしている?
それはどんな柄をしている?
そうねえ。そうねえ。これは市松模様で、これは、ゴブラン織りみたいな。。。

そんなふうに感じるものを実況中継しているあいだに、その苦しさは、いつのまにかべつのものを立ち上げてくる。

ああ、こんな観念があるから苦しかったんだ。。。
ああ、そんなものは苦しさを生むだけで、必要なかったものだったんだ。。。

そんな気づきにおどろかされる。

苦しさに抵抗するのではなく、苦しさを素直に味わってみる。
ただそれだけで、なにかがほどけていく。


絵:「witch」オリジナル
美しい魔女を描いてみたかったんだあ〜。




2 件のコメント:

  1. まいうぅパパ2015年10月6日 11:48

    夕方になったらビールを飲まねばならない・・・くーっ!
    これからもねばねばにまかされるとしましょう!

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  2. く〜〜〜〜っ!
    わかる!わかるわ〜〜!
    さぞかしつらいわあ〜、
    苦いビールを飲まねばならぬ苦しさは。
    存分に味わってちょ♡

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